入り口から出口まで(その2)

前回のブログを読んだ読者からの質問、     
「儲からないと言っても銀行に預けるよりは、   
ずっと儲かるではないか」と。
                       
確かに、銀行に預けるよりは儲かるが、                    
もう少し気苦労の少ない投資が好きなのだ。   
例えば商業ビル賃貸はどうだろうか。       
前回書いた友人の住宅系の計算に対して、           
商業ビル賃貸の実際の経験を数字にしてみた。

20年間所有した新築商業ビル一室
○取得費が4000万(建物割合2000万)
○融資条件は4千万を20年間年利4%
○当初賃料が36万(20年平均では33万)
○20年間の平均管理費は月3万
○20年後(今回)の売却額2800万円

買ってから20年間の総収入を求めると、
①平均家賃月33万円から管理費3万を引く。
 手取りの家賃収入の総合計は7200万円。
 実際の稼働率は100%だったので、
 実質総収入も7200万円となる。
②減価償却費による節税効果は
20年分で約500万
③20年後(今回)の売却額2800万円

次に20年間の支出を求める。
①4%の20年ローンを使ったので
 その返済利息が約1800万円(銀行の儲け)
②固定資産税が年20万円、20年で400万円
③諸経費を入れた取得費4000万円       
④支払った消費税の合計が300万

ざっくり儲けを計算すると、
収入10500万-支出6500万円=4000万円
4000万への所得税率が25%だったので    
手残りは3000万円、これを平均収入にすると、
年間では150万、月間では約12.5万。      

前回の友人の収入よりは2倍の稼ぎだ。     
手持ちゼロだったから、レバリッジも桁違いだ。  
これを5つ持てば税引き月収で60万以上、        
それを2棟持てば120万だから、             
手持ちゼロで、それなりの生活は可能になる。
これが実際の商業ビル経営ということなのだ。
           
ましてや、住宅系ほど苦労が多くないから    
複数持ってもノイローゼにはならない。        
シャッター店舗街が多い時代で、           
それほど易しい仕事ではないが・・・・・・ 

ただ、プロの不動産資産家は、              
更にこの上の投資をやっている。                 
もちろん、高度な技が必要な世界だが。                
それについては別の機会に書くつもりだ。
        
Which do you like,
apartment investment or office investment ?

People who buy a condominium
as an investment are increasing.
It ‘s because you can buy it easily.
That is, used condos for sale
are increasing at a rapid pace.

But you should know
that apartment management
after buying it is not so easy.

Furthermore, compared with the maintenance of a rental office,
the maintenance of an apartment is much more difficult

If you have a good caretaker of your rental apartment,
your life will be happier.

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