マンションライフの余禄

マンションライフには余禄が多い。
ただそこに住んでいるだけで
人生にとって大切なことを
毎日のように学ぶことが出来る。

その最大の原因は高い人口密度。
人と人が濃密に接触することで、
人との関わりが否が応でも増え、
その多くの人間関係を通して、
人生の上手な生き方も修得可能になる。

例えば、ゴミの上手な分別、
ロビーでの朝の上手な挨拶
通路やエレベーターでの譲り合い、
これらはそのまま社会訓練でもある。

PSマンションの戸数は百(賃貸を除く)
だから、数字はそのまま%に置き換わる。
このマンションでは、
にこやかにあいさつが出来る人は50%
ぶすっとして挨拶もできない人は30%
幸せそうで人生の成功者らしき人は10%
苦虫を潰したような顔で不幸そうな人は9%
こんな楽しい住民分析を通して、
自分の心地よい立ち位置も決めている。

例えば、時として、相手次第では、
二度と目を合わせず、無視しなければ、
こちらが滅入ってしまう相手もいる。
そんな精神的強さを身につけることも可能だ。

寿命から見ると、80代で逝く方が多い。
理事長経験者で亡くなったのはKさん。
残された奥さんもこの1月に他界。
二人の最後の10年をよく知っている。
この二人から老夫婦の理想形も学べた。

ご主人を亡くされた方は6人。
つまり、未亡人が6人ということ。
40代の未亡人が3人もいるのが驚き。
企業戦士の妻なのか・・・男は辛い!

男やもめは5人。
60代が一人、70代が二人、80代が二人。
マンションでリハビリしている人は5人。
皆さん、脳卒中が原因で還暦前が3人も。
彼らの発病前には面白いくらい共通点が多く、
これらの病気を避けるヒントも得た。

年を重ねると、過去の話が多くなる。
70を過ぎた仲間たちの愚痴と昔話には
時として、辟易とさせられる。
「こうはなりたくない」と肝に銘じ、
最後まで今と未来を語る術も習得した。

こうして、多くの仲間の生き様を参考に、
上手に明るく生きる術を身につけながら、
残りの人生の綿密な計画も立てている。
ここでのマンションライフがなかったら、
とても立案できなかった計画である。

「PSマンション、ありがとう」

I’ll do my best for the world, for the people.
Furthermore I’ll do my best with dignity
until the end of my life.

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