毅然と

売ったマンションのエアコントラブル。
入居した買主が作動しないとクレーム申告。
買主の仲介をした大手のS不動産が、
私の方のPという仲介業者に伝えた内容は、
「売主の責任だから売主負担で修理せよ」

人生71年、その内45年は不動産に携わった。
だから、そんな間の抜けた要求には屈しない。
建物瑕疵への免責文言を入れておいたから。

普段から育ちのいい優しい言葉を使うから、
言えば承諾するだろうと甘く見たのだろうか。
ところがどっこい、今までの不動産人生で、
私にクレームをつけた担当者は全員失脚した。

例えば、コンビニの店舗建設では、
隣地との塀を初期設計に入れなくて、
初期予算より実行が大きくオーバーし、
担当者は広島に左遷され、その後クビ。
会社に私の責任と報告したのがアダになった。

今回の取引でも、
最初の契約時に交わす「付帯設備表」で、
エアコン4台中1台は「不調」と伝えた。
だから、最初にSが買主にこの表を見せ、
「この場合は御自分で直すべきです」と、
毅然と伝えれば、何も問題にならなかった。
それを、買主の怒声に負けて、
「承知致しました」と言ってしまった。

仕事では、第一回目の交渉の判断を誤ると、
会社での人生街道から転落する。
特に、反社会的な人との交渉では。

つまり、よくあるクレーマーへの対応だが、
大切なのは、正しいことを曲げない毅然さ。
胸にIC レコーダーを隠し持ち、
全ての会話を録音し、穏やかに言おう、
「お客様の行為は、威力業務妨害です。
この記録を警察に出しますので・・・
では、失礼します」

When you think it must be
Forcible Obstruction of Business,
you should say to him
“I’ll sue you for
Forcible Obstruction of Business ”
Anyway, it is very important
to show a complainer a resolute manner.

東京ベイコートのプール
上場企業幹部の仕事場だ。

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