お腹を空かせた5歳の子供たちが並んでいる。
黒人系の子供が10人、アジア系の子供が10人。
彼らの前には、マシュマロ10個入りの皿が50。
我慢した時間で取り分が決まるという約束。
10分我慢した子は10個だけ取っていい。
20分我慢した子は20個取っていい。
30分我慢した子は30個も取れる
最後に、マシュマロを取った個数の平均は
黒人系の子供たちは一人当たり13個で、
アジア系の子供たちは一人当たり26個だった。
これが有名なウォルター・ミシェルの考えた
自己抑制力テストで、通称マシュマロ・テスト。
行動科学と脳科学から人間の成功力を測った。
要するに、5歳の幼児の自己抑制力を調べ、
30年後の人生の成功度との相関指数を出した。
個体間相違も興味深いが、人種間相違にも驚く。
成功度は経済的なものだけでなく幸福度も
加味した総合的なものだった。
この気の遠くなるような実験の結果から、
自己抑制力が誰もが気にする知能指数以上に
人間の幸福度に関係があることを突き止めた。
超有名大学を卒業した秀才が、
人生につまずいていることに驚くことが多い。
その原因が、自己抑制力の欠如にあったのだ。
高学歴の官僚が、女で失敗して脱輪するのも、
優秀な医者が、不養生で若死にするのも、
不祥事を犯す警察官が跡を絶たないのも、
全てが自己抑制力の欠如から来ている。
巨大国家・中国は、アフリカで
自己抑制力も知力も弱い原住民を、
思いのままに操って中国の属国にと・・・
そして、既に膨大な天然資源を搾取している。
彼らはアジア人の半分の報酬で好きに操れるから。
勿論、アジアではその手が通用していないのは周知の通り。
行動科学と脳科学を知れば知るほど、
教育の現場でも、国家運営や事業の現場でも、
この理論がいかに重要かが分かってくる。
この大切な自己抑制力の大半は、
幼児期にしか鍛えられない。
幼児教育の大切さを今更ながらに痛感する。
子供を幸せにしたかったら、
自分が幸せになりたかったら、
「自己抑制力」を鍛えなければならない。
今日楽的考えを止め、
明日楽的な生き方をしよう。
それが幸せの原点だから。
The self-repressibility is the key to success
The child is father of the man.
(三つ子の魂百まで)