最高クラスの売り物件情報が出た、磯子区に。
200坪で2億円、接道、地形、環境良しとある。
情報を貰い1時間後に見に行き、「一目惚れ」
これならコンビニだろうが、駐車場だろうが、
賃貸マンションだろうが、何でも成功しそう。
即、「買付証明」に署名し、物件を押さえる。
それからすぐに、横浜市役所へ車を飛ばした。
この物件に瑕疵があるかないかを訊くために。
今の役所は親切だから行くのが苦にならない。
建設局宅地審査課Yさんの笑顔応対が嬉しい。
「実はこの土地の隣接マンションに問題が」
と切り出したYさんの顔が急に曇りだす。
マンション擁壁が完了検査を通ってないので、
お宅に開発許可を出すには擁壁を新たに・・・
「え、それじやそれだけで1億はかかりますよ」
「そうなんです。大変ですけど・・・・」
私はもう聞くことはないと書類を片付ける。
仲介業者はそのことは何も言っていなかった。
これが不動産売買の世界なのだ、実に怖い。
この土地で盛土も切土もしなければ、
開発行為にはならず、何でも建つから、
業者は何も知らない振りをしていたのだ。
でも、それでは私の希望の建物は建てられない。
ことほど左様に、不動産売買の世界には
知らないで買ってしまって大損なんてことは
いくらでもある。
例えば、隣地に反社会的な事務所があっても、
業者は知らなければ幸いと売ってしまう。
10年前に、そんな物件を買ったことがある。
でも私は運がいいから、7年後に、真実を伝え、
5割ぐらい高い値段で売り抜けた。
でも、普通人なら大損するケースだ。
「買う前にどこで何を調べるか」は
素人にはなかなか分からない。
失敗事例を学習して、勘を養うしかない。
○○セミナーでもそんなことは教えないし、
不動産投資本を何冊買っても書いてもない。
不動産投資には十分お気をつけください。
Overinvestment in real estate
drives you mad