ピケティの経済学

資産家の知人が多い。
彼らの二代目も資産家になる。
相続がゼロだった私には、
夢のような雲上人たちである。

彼らを見ているから、
R≧Gというピケティ理論がよく分かる。
資本のRETURN≧賃金のGROWTH
このピケティの理論的な考え方は
60年前、10代に祖父から教わっていた。

だから、30年間、借金まみれで土地を買った。
ケチと言われながら借金の繰上げ返済を続けた。
何がなんでもR側の仲間入りをしたかった。

その間に、バブルの崩壊に遭遇した。
多くの仲間がバブルの波間に沈んでいった。
自殺、倒産、自己破産、家族離散、・・・
G側からR側になる道は本当に険しかった。

ケチの汚名に甘んじながら返済を急いだので
バブルの大波を怪我もなく乗り切った。
そして、気がついたら喜寿になっていた。

こうして確かに土地などの実物資産は増えた。
しかし、紙製の金融資産は皆無に等しい。
所詮無一文からのスタートだから、
金融資産までは増やせなかった。
それほど世の中は甘くない。

ピケティ氏は言う。
R≧Gから生まれる格差を埋めるために
金融資産への課税が必要だと。
この考えには大賛成だ。
今までなかったことが不思議なくらいだ。

この課税は一石二鳥である。
金を持っている者の多くは預金を止めるから
それが消費に回されて、経済が刺激される。
土地には既に固定資産税があるが、
金融資産で土地を買う者も増える。
地価が上がれば固定資産税も増える。

金融資産に2%課税したらこの世から
「金持ち」という言葉が消えるだろう。
金持ちとは純金融資産が3千万以上の人だ。
だから、この税の基礎控除は3千万円くらいか。

でも、日本から金持ちが逃げ出したら、
勿論、日本の経済は破綻してしまう。
彼らはみな毎月百万円以上の税金を払っている。
その金が日本の国を支えている。

それが恐ろしいことに、
既に高額納税者の私の教え子たちは、
日本を捨てる国外脱出の研究をしている。
シンガポールはそんな金持ちのたまり場だ。
世界中の金持ちの集まるこの国は天国だ。
ゴミ一つ無いファインカントリーなのだ。

ピケティの経済学は
そこまで考えているのだろうか。
企業が工場を日本から国外に移したことで
日本での設備投資は兆単位で消えた。
事業税も建物への固定資産税も消えた。
この悲劇の二の舞はもう見たくない。

カテゴリー: 不動産・ビジネス パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です