「看板の落下で21歳の女性が重体」
昨日、強風の札幌で起きた悲しい事故。
業務上過失傷害容疑で警察が捜査開始・・・
30代、学習塾を10数校展開していた頃、
台風が接近するたびに、寝られなかった。
塾の看板が飛んで生徒が怪我をしないかと、
心配でよく見回りに出かけた。
「看板の骨組みには錆びる物は使うな」
そう言って、建設業者には注意を促していた。
建物の維持管理に殊のほか神経質なのは、
こんな経験が原点にあるからだと思う。
鉄製品は必ず亜鉛のドブづけをしてもらう。
こんなことを覚えたのもこの頃だった。
看板の骨組みに使われる鉄とか外階段の鉄は
必ず溶融亜鉛メッキをしてから使ったのだ。
80年単位で語る長い人生では、
5年毎に錆止めをする塗装など、
面倒くさくてやっていられない。
それこそメンテナンスノイローゼになる。
だから、
釘一本にでも錆びないものを使った。
雨どいをとめる釘が錆びれば、
それこそ家がそこから朽ちていく。
あの釘の小さな穴が命取りになる。
腐食するものへの恐怖は、
今でも夢にまででてくる。
錆は、建物だけでなく、
この私の身体への恐怖でもある。
「腐食しない建物と身体」
これは実に大切なテーマである。
私にとっては・・・・
木造、鉄筋コンクリート造、
パネル造、それぞれ経年劣化の場所が異なる。
不動産投資家なら、その違いを把握しておくべきだ。