不思議な財団法人が多いのには驚いてしまう。
財団法人「交通事故分析センター」もその一つだ。
恐らく、警察関係者の天下り先の一つなのだろう。
交通違反率と事故率の関係を調べていたら、
この財団が出している面白いデータに遭遇した。
交通違反と交通事故の膨大なデータベースを使って、
この二つの因果関係を分析しているのだ。
だから、何をするのかを疑うような不思議な財団も
それなりに仕事をしているような感じがしなくもない。
もちろん、こんな財団の分析がなくても、
この二つには大きな因果関係があるのは
容易に推測はできるのだが・・・
交通違反者が事故を起こす当事者になってしまう確率、
いわゆる交通事故当事者率には驚くほどの相関度がある。
5年間毎年1回ペースで違反した人が事故を起こす確率は
5年間で1回しか違反しなかった人の2倍以なのだ。
更に5年間、一度も違反をしなかった人たちと比べると、
何と3倍と言う数字が出ている。
つまり、誰が何と言っても、違反回数が多い人は、
交通事故当事者率が極端に高いということになっている。
私の車を抜いていく人の横顔を見るたびに感じるのは、
彼らの顔が一様にイラついているように見えることだ。
恐らく、彼らにも家族がいるのだろう。
その幸せが交通事故で、一瞬に失われてしまう。
イライラを運転で解消しようとするのは
余りにもその代償が大きすぎる。
自分は事故を起こさないという過信が不幸を招く。
そんなことに気付いて欲しい。
違反の多い人たちに言いたい、
心豊かに楽しくゆっくり運転すれば、
交通事故に遭遇しない確率がぐーんと増えるし、
のんびり運転していてそんな車に抜かれると
逆に、とってもいい気分になれるということを。