マンション投資,20年後の損得(Rewrite)

ここに20年前の中古マンションの宣伝チラシがある。
このマンションを当時賃貸用に購入したと仮定すると
20年後の今、
「本当は儲かったのかどうか」の答えが出せる。

20年前のチラシによれば、
約70平方メートルの物件の売値が2千万円。
これを1000万円の手元資金があると仮定して
マンション投資の損得を計算してみた。
このマンションの現在の市場相場は1200万円である。

 (20年間の収入合計)
①当時の家賃月12万円と今の家賃月8万円を加重平均して
家賃10万円で20年間貸したとすると
手取りの家賃収入の合計は2400万円になる
(これが表面利回りで6%になっている、
ちょっといい話に思える?)
しかし、
実際は稼働率90%として実質収入は2160万円位だろう。

②減価償却費を年仮に60万とする。
これは経費として認められるので節税効果は
税率20%と仮定して年12万円、20年で240万円の得

 (20年間の支出合計)
①2000万円のうち半分1000万円を4%の20年ローンを使ったとして
 その返済利息が約450万円(銀行の儲け)
②月1万3千円の240箇月分の管理費合計が312万円(管理組合の儲け)
③固定資産税が年8万円として20年で160万円(市の儲け)
④不動産屋への仲介手数料が約70万円
(①〜④の合計が必要経費でざっくり1千万円)

それではまとめてみよう。
①頭金1000万円と20年分の差引き家賃収入1000万円でローンを返済し、
2000万円のマンションを自分のものにした。大成功!
②しかし、年間50万円の返済金は利益なので税金を取られる。
自分の財布からは20年間で100万円は出て行くことになる。
③更にこのマンションは800万円値下がりして、現在1200万円だ。

もし今売って、現時点での総合的な結果を求めると
頭金1000万円と税金100万円で、今の1200万円のマンションを
買ったということになり、結果的に僅か100万円の儲けにしかならない。
しかし、頭金の1千万を20年間国債にしておけば、
150万円くらいの利息が得られた筈。
それも加味すれば、最終的には損得は僅かだがマイナス。

もしマンションが値下がりしなければ、手元にはマンションがあるので。
20年間でこの残ったマンション分800万円くらいが儲かったことになる。
バブル景気崩壊によるマンションの値下がりが実に痛い。
戦後の高度成長期ならマンションも値上がりして
軽く1千万以上の純利益が生まれたのだが・・・

一方、団体信用生命保険のお陰で、何時死んでも
子供に素晴らしい資産を残せる安心感も
出口戦略としては大きなプラス要素になる。

また、出口が今でなく、死ぬときと考えると
返済の終わった家賃の8万円は、これからは丸々年金に加算され
優雅な老後の助けになることだけは間違いない。
今後更に10年生きたら、700~800万くらいの収益を生む。

このように長生きして、投資期間を30年で計算すると、
マンション投資も少しは面白いことになるかもしれない。
特に、マンション寿命が100年なら・・・・
そして、借りてくれた人がお部屋を綺麗に使ってくれれば・・・・
最後に自分が長生きしたら・・・・
「~たら、~たら、~たら」

マンション投資をいろいろな角度から分析すると、
「いくらで仕入れるか、いつ始めるか、
何年生きるか、旦那がいつ死ぬか」などが
投資のとても大きなポイントだということになる。

先日、大手建設会社勤務の旦那が54で死んで、
一挙に大資産家になった奥様がいた。
買ったばかりの億ションは無借金になるし、
生命保険金は1億入るし、退職金も入るし、
一時手当てとかなんだカンダで凄いことになった。
これこそ背伸びした生き方が功を奏したという最高の事例だ。
不動産投資にはそんな読めない側面も多々ある。

マンション投資で資産家になるのはそうそう楽な道ではないが、
私のブログの読者が、数多あるマンションの売り物の中から
珠玉の一室を探し当てることを祈ってやまない。

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