1秒ルール

数多の成功法則本を読んできた。
そのほとんどが言う、
「成功に向けての強い信念を持て」と。
学生時代は「その通りだ」と思った。
30代、40代と年をとるにつれ、それに対して疑念が生じた。
経験を通して、信念が強いほど失敗が増えるような気がしてきた。
この変化の激しい世の中で、
「こうなりたい」という強いイメージが運を遠ざけるように思えた。
運を掴むにはもっと柔軟でなければならないと思うようになった。
もし私が「日本一の学習塾」を目指し続けたら、
恐らく今頃は自殺していたか、辛い闘病生活を送っていただろう。
世の中が変化したとき、強い信念は災いの元になるとこの時に確信した。
そう、変化に対応する「勘」が働かなくなってしまうのではないかと。
この本の第一章は、「目標は忘れた方ほうがうまくいく」
「正にその通りだ」と思わず手を叩いてしまった。
意識しないときにこそ「自然の流れに導かれる」と素晴らしい言葉が続く。
そして、その流れの中でだけ、1秒で正しい決断ができるという。
第二章のタイトルは、「夢実現のファクターは淡々とやってくる」
我が人生でも、本当にその通りだった。
勘で選択し、霊的に決断した後に成功のファクターがやってきた。
だから、無心で、楽天的に努力した。
そして次の章で最高に頷いた言葉が、「ポジティブの強要が人間を壊す」
「頑張ろう」という気持ちがどれほど自分を疲れさせたか。
会社を売る寸前はもう私の体は病気だらけだった。
だから、信念を捨てた、そして救われた。
更に彼は言う、「奇跡をつくるのはポジティブシンキングではない」
普通の指導者が好きな言葉は「ポジティブ思考」
こんな指導者に出会ったら、すぐにその人から去った方がいい。
先日、あの北島康介がNHKの番組で同じようなことを言っていた。
最終章では、「ノイズかシグナルかを見分けろ」という。
そしてシグナルは「1秒で決断できるような人」にだけ受信可能だと。
さあ、気持ちに力を入れず、楽天的に努力しよう。
私にもあるシグナルが送られている。
土地活用でない、全く新しいシグナルだ。
久しぶりに良書に出会った。

QEDクラブ:大西孝典シェフが仕上げる創意に溢れたフランス料理、
中でも、フランスの希少銘柄豚を使ったフォアグラ丼は絶品だ。

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