コンサルタント料 

「喜寿になる老人が困っているから助けてあげて」という友人からの電話。
営んでいた店を赤字で閉店し、そのビルにテナントを入れたいという話。
半年前から動いているが、中々テナントが見つからないらしい。

「5年間、賃料の10%をコンサルタント料として払うなら力を貸すけど」
「えっ」と友人が絶句。
彼の考えは「無料奉仕でやってくれ」だったから、驚くのも無理はない。
成約時のお礼50万円も脳裏にはなかったようだ。

日本人の感覚からすれば友人の考え方の方がノーマルだ。
私だって、これが友人所有のビルならそんなことは言わない。
現に、この友人にも無報酬でテナントを紹介したことがある。

今回は、私には縁もゆかりもない人のお手伝いだから話は別だ。
その老人は私の力など借りずに、ビルを空けておくのもいいし、
私の力を利用して毎年1千万以上の収入を得るのもいい。
どちらを選択するのも爺さんの勝手で、私はどっちだっていいのだ。

コンサルティングを売り込むつもりなどこれっぽっちも無い。
ただ、後者を選択して「報酬は嫌だ」では虫が良すぎる。
コンサルティングとはテナント紹介だけが仕事ではなく、
ビルの維持管理方法から3年後の賃料交渉まで全てをカバーする。
経営のための凝った帳票だって知っていると知らないでは大違いだ。

プロの相談相手に払う金をケチって、大金を失う老人が本当に多い。
特に、高学歴の傲慢な老人ほど悪い人たちにいちころで騙される。
私はあの「金のガチョウ資産」の話が好きでよく参考にしている。
だからか、不思議と私との縁で経済的な運が開けていく人が多い。
この理論を実践して、私の周りには不景気でも金回りのいい人が多いのだ。
「人脈は金脈なり、知識は興奮なり、事業は奉仕なり」


事務所から2分の「津久志亭」、ここのメンチカツで母の料理を思い出す。

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