不動産投資家にとって街の調査は日課である。
車で通る街並みから、その将来性を感じ取る訓練をしている。
統計も大事だが、投資家としての感性はそれ以上に大切だから。
横浜横須賀道路の朝比奈インターは4号線に接続する。
インターを出て4号線を戸塚の原宿に向かって走ると、
通称「貧乏通り」と呼ばれる道を2キロ走ることになる。
いつからこんな名前がついたのかは知らない。
ただ、この道の両側に広がる街は市内有数の高老齢化地区。
東上郷町34、野七里38、そして庄戸に至ってはなんと46である。
通り名の由来が高齢化と結びついていることは容易に推測できる。
この地区の店舗数は横浜市全体の統計に逆行して大幅な減少である。
いたるところにシャッターの店があり、閉店の貼り紙が目に付く。
この20年間は、文字通りの、正真正銘の「貧乏通り」である。
これらの街がある栄区の老齢化率は横須賀と同じ26だから、
栄区と命名した名づけ親市長の想いが痛いほどよく分かる。
しかし、現実は願いとは反対に非栄区である。
老齢化率を知る前からこの通りの老齢化は肌で感じていたので、
この辺りの土地の売り物には絶対に手を出さなかった。
反対に青葉区から宮前区方面を走ると街に勢いを感じる。
不動産投資家は街の息吹を感じ取る感性だけは磨いておきたい。
※この栄区の活性化を目的とした開発計画を
東急グループが提案しているのだが、
「自然をなんとか・・・」とかいう団体が、
何の意味もなく反対して、計画がなかなか前に進まない。
こんな超少数派の意見に振り回される行政に
つくづくうんざりしている。
日本なんか30年後には半数近い村や町が消え、
国中が荒廃した自然だらけになるのに。
ほっといても自然だらけの日本になるのだから、
もう自然を守る運動には意味がない。
そんな運動をしていたら、経済的にも疲弊し、
自然と共存できる環境づくりもできなくなる。
これ以上日本を荒廃させてはならないのに。
自然放置と自然を守ることとを混同してはならない。
自然と共存する美しい日本を子孫に残すべきだ。