妬み社会

「松井秀樹が年収15億円 フリーターの年収が150万円」
こんな見出しで、世の中が間違っているという的外れの記事が目にとまった。
「1000年かからないと松井の金額に届かない」とまで書いてある。
まるで、9秒74で走るボルトに、
「お前は早すぎるぞ」と文句を言っているような馬鹿げた話だ。
急に他のスポーツ選手の年収はどうなっているのかが気になった。
タイガー・ウッズが80億、石川遼が20億、イチローが30億・・・
ついでに言えば、みのもんたの年収は10億前後らしい。
なのに、「日産のゴーンの8億は高すぎる」とマスコミは騒ぎ立てる。
年齢からも、能力からも、過酷さからもゴーンの方が高額であるべきだ。
私なら、ゴーンの年収は最低でも石川遼よりも高額であって欲しい。
※ スポーツ選手は年収からトレーニングや移動などの諸経費を引くので、
実質的課税所得はこの年収の二分の一くらいになる。
更に、年収10億のもんたが政治家の年収にケチをつけるのにも違和感がある。
彼の偽善者ぶったミスリードがどれほど世の中をゆがめてきたか。
逆に、私は総理大臣の年間報酬を今の10倍にすべきだと思っている。
そうすれば、もうちょっとマシな人が総理大臣を目指すようになる。
優秀な人なら、友人の地主たちより報酬の少ない総理の椅子など目指さない。
総合的に見て、かなり劣等の人間が次々と総理になるから日本が沈没していく。
でも、本当はこんな別世界の話はどうでもいい。
問題なのはこの妬みが同窓会やスポーツクラブにも蔓延していること。
身近な社会にも、比べてはいけない人と自分を比べる変な人が増えている。
そして、腹を立てたり、やっかんだり、挙句の果てに仲たがい。
自分より優秀な人を「尊敬」する度量はどこへ行ってしまったのだ。
「出来る人」を大らかに「大したもんだ」と褒めてあげればいいじゃないか。
もんたがいなかった半世紀前は、今ほど妬みの風潮は激しくなかった。
その意味で、妬みの蔓延した今の世の中は暗く、不幸だ。
街頭で、「総理の年収をどう思いますか」報道だけは特に止めて欲しい。
知識も見識もないのに意見を言うバカにも腹が立つが、
それを承知で質問する方はその意図が見え透いていてもっといやらしい。
ましてや、中高校生や大学生に意見を聞くなんて最悪だ。
※ 先日、原宿で私もマイクを向けられた。
局の期待する意見と正反対を言ったので放送はされなかった。
こんな妬みの蔓延した日本で、政治家のやることといえば、
政治家の給料を下げるとか、弱者に金を配るとかの人気取りばかり。
一番重要で一番難しい「国の収入を増やす」に尽力する優秀な人がいない。
マスコミ関係者よ、妬みを煽る報道はもういいかげんに止めよう!
そうして、政治をいい方向に向け、真の幸福社会を実現しよう!

恥ずかしながらマエストロ「小池サン」の追っかけである。
うかい亭にはこんなファンが結構多いらしい。

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