予感的中

「自己破産しようかな」
50年以上親交のある友人の寂しい言葉。
その交友期間は友人の中では最長。
そんな彼も25年前には栄華を誇っていた。
「蓄えとゴルフの会員権とこのマンションで軽く2億はあるからね」 
そんな彼の言葉を聞いたのがついこの間のようだ。
そして、週一のゴルフ三昧の生活を誇らしげに語っていた。
景気のいい時の自営業者によくあることなのだが・・・
「余分なお金があったら土地でも買っておきなよ」とアドバイスしたが、
「君のような不動産屋的生き方は好きではない」と言い返してきた。
聞けば、不動産貸付業は彼の意識の中では「卑しい職業」なのだと。
昔の「この人は晩年苦労しそうだ」という予感が、今次々と当っている。
そしてあれから四半世紀、この男に対する予感も的中してしまったようだ。
蓄えはなく、ゴルフ会員権は600万円に、マンションは1200万円に。
合わせても2千万円にもならないし、マンションは売りたくても売れない。
そう、住むところがなくなってしまうから。
多額の借入があるからか、破産のことまで尋ねてくる。
「生活保護を受けた方がいいのかな」という言葉が悲しい。
「俺の言うことを聞いとけばよかったのに」とは死んでも言えない。
もう手遅れで、どうすることも出来ないから・・・
彼のように頭がよくプライドの高い人に先見性が欠けていることがよくある。
そして何故か、彼の子供たちもそっぽを向いて苦しむ親に手を差し伸べない。
この悲しい晩年を自己責任で片付けるのは余りにも寂しい。

この鹿嶋の赤酢の鮨は癖になる。

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