投資家の基本行動としては、
物件を見てから街を見るより、
街を見てから物件を見た方がいい。
物件を見て、それがどんなに素晴らしかったとしても、
衰退する街の不動産だったら絶対に値上がりは無理。
勿論テナント探しにも苦労して、何年も空き状態が続く。
だから、物件に惚れれてしまう前に街を見る必要がある。
左の図は上大岡の開発計画図。
既にA地区、B地区、C南地区の工事が終わり、
現在はC北地区の工事が始まろうとしている。
13年前には、
まだA地区の工事しか終わっていなかった。
D地区には土地の売り物がチラホラあった。
開発途中の街は雑然として、「汚い街」だった。
、
土地も安く、坪で120万円前後だったが、
土地を見る眼のなかった私には買えなかった。
人通りもまばらで、妙に街が暗く思えてならなかった。
だから、どうしても関内の物件を買ってしまう方に走った。
値上り率から言えば、関内の方が有利に思えたのだ。
しかし、あれから13 年、
関内よりも上大岡の方が発展し、地価も倍以上になった。
街の発展する前の鼓動を感じるセンスの無さを嘆いた。
こんな経験を他の街でもやらかした。
相模線に寒川駅という典型的な田舎駅がある。
一昨年、その正に駅前に60坪の売り物が出た。
情報を手に入れて、すぐにストリートビユーでチェックした。
そこには数年前の街の画像が映し出されていた。
ただ、その時、私はそれがその時の街の写真と思い込んだ。
そして、業者に「要らない」と電話してしまった。
昨年、親戚の法事で、寒川駅に行った。
そして、あの画像と目の前の景色との余りの違いに愕然とした。
更に、断ってしまった土地の前には横浜銀行が。
ストリートビューを信じて逃した宝は余りにも大きかった。
ぺんぺん草の生えていたあの土地は駅前一等地に変貌していた。
宝を見つけるのも大変だが、
それを逃してしまうのはそれ以上に悲しい。
今、金沢八景駅前の開発工事が進んでいる。
其の後には、追浜駅前再開発も始まる。
さあ、宝を探しに行こう。
外国に眼を向ける前に日本を知ろう。
日本にはまだまだ宝が詰まっている。
もう、同じ失敗は繰り返したくない。