可愛い言葉に包まれて

散歩のついでに急に懐かしくなり学生時代の友人の家に立ち寄った。
あいにく留守だったが、息子さんがいたので挨拶はしておいた。
その日の晩、彼からの電話、
「千葉に行っててね、今度はアポを取ってから来てくれよ」
「同級生に会うのにいちいちアポだって?お前は何様なんだ」
急にムカムカしてきた、そう言えば、彼は昔からこんな言葉を使った。
要するに可愛くなくておまけに不適切な言葉を使う癖があった。
私なら、「留守して御免、電話をくれれば絶対にいるようにするから」と言う。
「だから彼の人生はイマイチなんだ」とこじつけてこの日は溜飲を下げた。
教え子にもいろいろなタイプがいる。
やっぱり成功している人はその言葉や態度が違う。
一番の違いはお礼表現の可愛さとタイミング。
運のいい生徒はお礼のメールや電話の言葉が可愛くて素早い。
Pマンションの10期の総会が無事に終わった。
口角泡を飛ばして話し合った理事長さんとはとても強い絆が築けた。
思う方向が同じなら絶対に理解しあえると思っていたがその通りだった。
思えば、お互いに使っていた言葉が可愛かったように思う。
「日本一のマンションにするために・・・」
「流した汗に報いるようにしたい」
夢で包んだ可愛い言葉での会話がいくつも脳裏に浮かぶ。
これからも可愛い言葉たちに囲まれて生きていきたい。
錯覚でもその方が幸せだし、これはいくつになってもできることだから。
それにつけても、昨晩の小料理屋の同席者は実に可愛くなかった。
まあ、皆が可愛かったら浮かぶ瀬がなくなるからね。

箱根「翡翠」の方が「離宮」よりいいという人もいる。

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