築30年で再開発を成功させたのが「ブランズシティ港南台」
ということは、再開発運動のスタートはなんと築20年より前である。
こんな短期再開発の成功事例は日本では珍しい。
仕掛けたのは初代理事で、竣工時理事長の茂手木氏。
当時20代だった彼の再開発動機は実に単純明快であり、
それらを列挙すると湘南長沢グリーンハイツと酷似していることに驚く。
① JR港南台駅至近
② 給排水設備の劣化
③ 5階建てでエレベーター未設置
④ 各戸の電気容量の不足
⑤ 96戸を265戸にできる容積率の余裕
⑥ 旧耐震基準建物
⑦ 各戸平均の広さが58㎡という狭小住宅
兎に角、彼が建替えの道筋を示し続けたことが成功の鍵だった。
二度の挫折を乗り越え、平成19年に一括建替え決議を成立させた。
築10年で構想を開始してから13年での快挙であった。
開発敷地面積が約1万㎡、総事業費が約50億円。
現在の中古物件としての販売価格が平均5千万円。
よって、建物価値は110億円を越していることになり、
旧居住者が再開発で得た利益は戸当たり平均で3千万円は超える。
私の友人もこのマンションの一室を4千万で購入したが、
今では5千万以上の値がついていると大喜びである。
こんな成功事例を見て、再開発に同意しない人がいたら・・・・・
マンションは生き物だ。
それを管理する管理組合次第で良くもなり、悪くもなる。
そのよくなる最良のお手本がブランズ港南台である。