同郷・同世代の社長たち?

大きく業態を変えて、時代の変化に対応したのがワットマンの清水一郷氏。
反対に、変化に対応出来なかったのが東証二部上場のさいか屋は岡本一族。
既に純資産はマイナス60億を超え、普通なら「無一文」という悲しい状態。
事業再生ADRの成立後、還暦目前の長男・岡本康英氏が退陣。
三男の洋三氏が代表になり再建を目指しているが、既に実権は京浜急行に。
地元の人なら誰でも知っている横須賀の一等地の岡本家の豪邸は売られ、
秋谷の別荘はレストラン&結婚式場のアリス・ヴィラ・リゾートに。
年間売り上げは約700億から漸減し、23年には500億を切るだろう。
このさいか屋の岡本一族が30年前には鼻も引っ掛けなかったのが「エイヴィ」
このスーパーの総帥が私より1歳年上の木村忠昭氏で、現横須賀商工会議所会頭だ。
現在は年商300億だが、さいか屋の売上げを越える日はもうすぐ来るだろう。
昭和58年、鴨居にエイヴィが産声を上げたとき、既に長岡塾鴨居校は全盛期。
つまり、私の会社の方が大きかった時代があったのだから不思議な気がする。
ただ、上場している天下のさいか屋が純資産でマイナスであることからも、
その規模が大きいことで代表者の全てを測ることはできない。
だから、会社規模で経営者の資質を判断するのは避けた方がいい。
小さな会社の社長が優雅な人生を歩んでいることなど枚挙に暇が無いのだから。
それにしても、30年という年月が如何に大きな格差を生むかを考えると、
更に30年後にどんな地殻変動が起きているか、想像しただけでワクワクする。
今思えば、岡本一族が時代の変革をある程度推測できた筈なのにと残念な気がする。
彼らの時代を読む目を曇らせたのは「岡本家」という華麗な歴史だったのか。
もし、大通り館などに投資せず、平成町に大型スーパーを作っていれば、
エイヴィの木村氏にその座を奪われることもなかっただろうに・・・
その木村氏のスタートはプロパン屋。
その後、母の実家の20坪の木村商店を任され、それを60坪、200坪へ。
それがついに、神奈川県下に7店舗ものスーパーを持つ「エイヴイ」へ。
エイヴィとは(ようこその意)」で、徹底したローコストオペレーションはつとに有名。
ワットマンの清水一郷氏が上場により創業者利得を得たのに対し、
木村忠昭氏は上場という手法は取らず、地道に銀行融資で展開を図っている。
この二人のサクセスストーリーの今後は実に楽しみで、目が離せないが、
木村氏が横須賀商工会議所の会頭という名誉職に就いたのは少し悔やまれる。
過去にこの職に就いた人たちで日本を代表するような人になった方がいないから。
ヤマダ電機規模の横須賀発の大実業家が現れる日が待ち遠しい。

箱根の温泉は近くていい。大好きな箱根離宮。

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