同郷・同世代の社長たち

横須賀で長岡塾とほぼ同時期にスタートした企業で
唯一今も上場している会社がある、その名はワットマン。
2004年、この会社名の店舗が神奈川県から一斉に消えた。
驚いた多くの人たちは「家電量販店のワットマンが倒産した」と噂した。
まるで人の不幸を喜ぶが如く・・・
ところが、会社はワットマンとしてジャスダックに相変わらず上場していた。
ただ、店舗名がブックオフ、ハードオフ、オフハウスなどに変わっていた。
昨年還暦を迎えた社長・清水一郷氏の考え方は私と全く同じだった。
6年後の今の家電量販店の熾烈な生き残り戦争をその時に彼は見抜いていた。
「年商5百億のワットマンなんてヤマダ電機に一瞬で吹き飛ばされる」と。
そして、私が塾の最盛期に営業権を一気に大手に譲ったように、
彼もその最盛期に、全ての店舗で家電量販の仕事から撤退した。
当然、多くの社員が勘違いして会社を去り、株価も大きく値を下げた。
ところが、今年3月期、ワットマンは再び右肩上がりの成長期に突入した。
売上げは往時の十分の一以下で約30億だが、利益率はかなりものもだ。
清水氏の好きなダーウィンの言葉がある、
「強い生き物が生き残る訳ではない、変化対応力のある物が生き残るのだ」
23年前、長岡塾を苦しめたK塾が今では更なる大手の攻撃を受け風前の灯だ。
創業者がその人生を成功裏に全うするには次々と変化できる柔軟性が欠かせない。

ヤマダ電機「LAVI」の開店日、店舗の周辺を8千の人が埋め尽くした。

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