パークスクエア上大岡 

私が役員をしているマンションでは
増税回避で3箇所も同時に大規模修繕が行われているが、
どこの工事でも最大のハイライトは工事終盤の「建物の化粧」

大規模修繕の中で、誰でも知っている化粧は外壁などの塗装。
しかし、建物化粧の分野は実に裾野が広く勉強しがいがある。
中でも最近特に興味を持っているのがシートの貼り付け。

製品名で一番有名なのがダイノックシート
本物の木や石の素材に限りなく近づいた究極のフィルムで、
今では建築やあらゆる装飾に欠かせない素晴らしい製品だ。

先週は、大規模修繕工事の一環として、
私のエルミタージュである上大岡のマンションドアに
2時間掛けて、新しいダイノックシートが貼られた。
木目の模様が美しく浮かび上がる何とも上品な仕上がり。

聞けば、ドア一枚で3万から5万円くらいの工事だとか。
塗装だと1万から2万くらいだと記憶しているからかなりお高い。
しかし、仕上がりはお値段以上で、大満足であった。

そして、昨日は、エレベータードアのシートが貼られた。
ペンキ塗りの安物ドアがまるで本物の重厚な金属ドアに大変身。
来客を迎える日が待ち遠しいくらいの高級感が漂っている。

更に、来週は玄関ホールのエントランスドアも交換される。
今回はカバー工法ではなく、単純なドアの交換である。
15年経ってヒンジの劣化もすすんでいた上での決断だった。

建物を維持するための地味なシーリング工事などとは違って、
建物の化粧は、見た目が様変わりするので実に面白い。
今回は、化粧した壁を汚さないために水切りもつけた。

この工事は長年建物メンテで苦労してきた私独自の発案だ。
美しく塗装した建物をいつまでも汚さないための創意工夫である。
普通に設計管理をお願いしただけでは絶対にやらない工事。

大規模修繕を控えたマンションの理事さんは
建物化粧技術のあれこれを必ず研究しておくべきだ。
知っているのと知らないのとでは結果が大違いなのだから。

ペンキ塗りの安っぽい扉が美しい木目調の扉に。
理事長補佐をしている伊勢佐木町のマンションで

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