優良不動産が命を救う

銀行は一般的に我々を四つに分類して冷酷に観察している。
私のように40年間返済の滞りが一度もない客は「正常先」
一回でも返済猶予の相談を持ちかけたら「要注意先」
ここまでは普通のお客で、こんな客からの利息で彼らは飯を食っている。
その下のランクからは「要管理先ポスト」に入れられる。
返済が何度か滞り始めた客は「破綻懸念先」
その中で資産の任意売却などを勧めて撤退準備に入るのが「実質破綻先」
最後はご存知のように資産が競売になる「破綻先」
先日、元横綱花田勝の興したチャンコダイニング「若」が倒産した。
貴乃花とは異父兄弟という噂もあり、勝は相撲界を退き、実業界に身を置いた。
その後、賢明にも2年で自分の興した「若」の株を売って経営から退いた。
元相撲取りらしからぬ事業勘のよさに感心する。
でも、彼は「若」の名義を貸して報酬を得ていたので若干は痛手を蒙った。
負債総額は5億弱だが、以前から銀行に破綻懸念先として見られていた。
こうなると、困っても新規の融資が受けられずあっという間に倒産だ。
NOVAやジオスと同様、名の知れた企業がバタバタと倒産していく。
だから、最近では急成長した有名会社を羨ましいとは思わない。
有名ではないが、「一人社長」の私の方がずっと安定し且つ優雅である。
これから会社を興そうと考えている人は、
是非不動産賃貸業の安全さを学んでからスタートしたらいい。
不動産賃貸業は派手ではないが実に安定した仕組みの上に成り立っている。
不動産を企業経営の中核に置けば生涯安泰が徐々に保証されてくる。
特にNOVAがテナントの30%くらいを自社ビルにしていたら・・・
私が塾事業を売った後、こうしてブログを書いて楽しく生きていられるのも、
30代の塾経営の中心に不動産所有を考えていたからに他ならない。
倒産して縊死していった仲間の塾長たちはそのことを学ぼうとしなかった。
彼らは「先生病」にかかっていて、私に教えを請うことをしなかった。
だから、少子化でいっぺんに行き詰って、死への道を選んでいった。

行政の過干渉で施工会社が倒産した工事現場。結局は周辺住民ががけ崩壊の恐怖に慄く。行政指導が住民を間接的に苦しめている悲しい現実。

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