趣味は何かと問われれば、「マンション管理」と答える。
それほどマンション管理は面白い。
現在、8箇所の管理組合に所属し、
その半分の組合で理事長や理事の役についている。
こんなことを30歳の頃から40年もやっている。
日本広しと言えども、かなり稀な存在の変人だろう。
管理組合活動で一番面白いのは「人間観察」
理事長一つとっても、十人十色。
完全調整型、博学型、暴君型、案山子型、無知蒙昧型、
こんな分類作業そのものが実に楽しい。
次に面白いのが「マンション関連工事」
職業が不動産活用だから、工事の知識は重要不可欠。
100戸規模のマンションのメンテナンスは実に深い。
だから、毎日が建築知識の勉強だ。
そして、結果としてワクワクするのが「達成感」
マンションが素晴らしい姿になっていくのを見るのは、
我が子の成長を見るような気がしてしまうほど感激する。
マンションは手を掛ければ掛けるほどよくなっていく。
私自身を人間観察して、それなりに分類すれば、
「自信過剰で無欲奉仕の暴君型」
敢えて自信過剰の言い方をすれば、マンション管理ではプロ中のプロ。
だから、大概のことは議論などしないで自分で決めるスーパー暴君。
とは言え、自己研鑽には余念がなく、誰彼となく教えを請う。
大規模修繕なら、現場に来ている経験豊富な現場監督。
彼らとは自腹を切ってでもお茶や食事をする。
貪欲に色々なことを教えてもらう。
管理会社のフロントとの時間も大切にしている。
彼らの貴重な経験談を聞き、マンションのために役立てる。
特に法的な知識は貪欲に学び取る。
マンション管理で重要なことは
一にお金にきれいなこと
二に関連法規だけは知っておくこと
この二つさえ心がければ、
マンション管理で怖いものはない。
最後に使う伝家の宝刀は、
「そんな事を言うのなら、私、辞めます」
マンションでは輪番でやってくる理事職は逃げられないが、
理事長職なんて義務でもなんでもないのである。
理事長として美しい心で頑張って
もしも非難されたら辞めるのが一番だ。
30年前は、社員に高く評価されなかったので
むかついて社長を辞めてしまったほどの私だ。
無給の理事長なんて慰労されなかったら即辞退である。