死ぬまで安泰の難しさ 

21日、NOVAに続いてジオスが倒産した。
どちらも一時は飛ぶ鳥をも落とす勢いだったのに・・・
よく知る学習塾の塾長が次々と縊死したときも他人事とは思えなかった。
しかし、あそこまで大きくなったNOVAやジオスが倒産するなんて。
自分が生きている間に少子化がここまで進むとは・・・
もしあのまま塾事業を続けていたら私も首をつっていたに違いない。
社会情勢の変化は想像の域を超え、我々の人生を狂わせる。
だから、死ぬまで無事に事業を続けるのは至難の技だ。
最近話す機会の多いK君にはよく言って聞かせている。
「何時までも儲かると思うな、今絶好調のときに貯金しておけ」と。
「でもケチ臭く生きるのは嫌だ」と可愛いいことを言うから更に念を押す。
「金持ちがケチなんじゃない、ケチだから金持ちになったのだ」と。
そうでもしなければ死ぬまで無事に生きてはいけない事が分かっていない。
夜、20年前に新横浜に18室のアパートを建てた地主の友人に会った。
「もう古くなって半分も空いている、しょうがないな」と笑う。
それを聞いて、「のん気な地主は羨ましいな」と思ったが黙って頷いた。
「本当にそうだよね」とまで付け加えた、私も大人になったものだ。
内心では、何の修繕もしないで老朽化させるだけの彼をバカだと思った。
「親からもらった土地でのうのうと生きている人間とはこんなものか」と。
莫大な借金をして賃貸をやっている我々には考えられないお粗末経営だ。
「それでも地主は死ぬまで楽に生きるのだろうな」とも思った。
朝はジオス倒産のニュースを知り、昼に若い人と話し、夜地主の友人に会い、
「死ぬまでの安泰を目指して頑張らねば」という思いを更に強くした。

南禅寺界隈の琵琶湖疏水と桜の風景に心を奪われた。

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