湘南長沢グリーンハイツ再開発

湘南長沢グリーンハイツが完成してから既に40年。
エレベーターのない5階建てが長沢駅を中心に配置され、
約1200世帯、2千人以上が住む大団地となっている。

ある五月晴れの日、駅のホームからこの団地の商業地区を眺めていた。
駅前の商業地域には不思議と1階建てと2階建てがあるだけだ。
だからか、昼時なのに、駅前はやけにひっそりとしている。
途端に、大変なことが頭にひらめいた。

「ここの再開発が残された私の人生の使命なのかも知れない。
高さ制限30mのこの商業地域に10階建てを配置し、
駅と商業地域を一体化する再開発をしなければ,
いつかこの故郷の長沢が廃墟になってしまう」

思いついたらすぐ行動に移してきたこの70年間。
私はすぐにここの開発を担当した大成建設に電話を入れた
こういう場合、私は必ず決定権のある人に面会を申し込む。
もちろん、この30年間、大成建設には太いパイプがある。

そして、その電話で三日後に会う約束を取り付けた。
当日は、部長2名、課長1名の3人の方が出迎えてくれ、
早速会議が始まった。

内容を要約すると
1. 以下の二つの点で開発のポテンシャルは高い
●駅前商業地区に莫大な容積率未使用分がある。
●NTT社宅が廃墟になっているので開発がしやすい。
2. しかし、現在の当該マンションの中古価格が坪50万は安すぎる。
3. 最近は建築費高騰で坪70万から100万の建築費になっている。
4. マンション市況では、この辺りは 新築で坪140万でないと売れない。
5. しかし、現状では販売単価は坪160万円くらいになる。
今は建築費の下がるのを待つべきなのでは・・・
6. ただ、管理組合に情熱があれば、行政による補助金も視野に
道は開ける筈だ。今はそれをやるべきなのではないか。
7. 現地の人の中に優秀な旗振り役がいることが成功の鍵だ。
8. 総額300億から400億の大プロジェクトであるから
最低5年の準備期間が必要だろう。

およそ2時間の会議で以上のような意見が出揃った。
要するに、私が旗振り役になって行政を動かせということなのか。
必要な図面などでは協力を惜しまないという言葉も頂いたが・・・・

そういえば、同級生や後輩は今まだ議会や現場で活躍している。
明日は国会議員や県会議員に会う算段をするつもりだ。
アドレナリンが出っ放しの70代になりそうだ。
でも、必要以上に疲れそうな予感がしないでもない。

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