香港に着いてすぐに向かった事務所での説明。
「これが会社設立キットです」
ファイルの中には必要な印鑑や書類が一式そろっている。
「ここに社名を書いてください。好きな社名で結構です」
そして、 10万円を支払って会社設立は完了だ。
ペーパーカンパニー設立支援専門の事務所での毎日の光景。
こうやってペーパーカンパニーを作るメリットは莫大だ。
例えば、日本での不動産購入時に
ペーパーカンパニーのA社が買ったことにすれば、
将来転売するときに、A社のオーナーの名義を変えるだけで、
あっという間に転売完了。
あの面倒な所有権移転の手続きなど一切無い。
さらに日本の登記簿には会社名しか載っていないので、
オーナーが誰かといった情報を得ることも困難だ。
だから、資産家が犯罪の標的になることも避けられる。
勿論日本と違って売買利益に対する課税など一切無い。
というよりは、誰が持っているかなんて把握できないのだ。
こうして闇から闇へ、日本の東京や横浜の一等地は言うに及ばず、
水資源や軍事に役立つ広大な森林や原野が海外に売られ, 日本国は静かに占領されていく。
大砲もミサイルも使われない。
これがグローバル化の実態なのだ。
しかし、日本にはもうこれを防ぐ経済力はない。
バブル時に、アメリカを買ってしまおうと、
ニューヨークの一等地を買い漁った
あの強烈なエネルギーはどこへいってしまったのか。
余談:それを思い出すたびに、
バブルつぶしなどという偽善に走った
あの三重野元日銀総裁が憎たらしく思えてならない。
そして、それをはやし立てたマスコミが許せない。
今は、静かに橋下市長が葬られようとしている。
マスコミってどこまで日本をだめにしてしまうのか。