ドーパミン

自分の書いたブログを読み返して驚く。
「これを書いた人はなんて強くて前向きな人なんだろう」と。
そのあまりの格好の良さに恥ずかしくて削除してしまうこともある。
当たり前だが、私にだって元気のでない日がある。
一番重症なときなどは、「十分生きたからもう死んでもいいか」まで考える。
春のベランダを眺めながら、そんなブルーな日の過ごし方を思い出してみた。
そう言えば、このベランダに元気づけられたことが何度あっただろうか。
新しい花を買ってきて、夢中になってそれなりに植え込む。
一仕事を終え、お茶をしながら出来上がったベランダを見る。
小さなベランダだから、まるで一枚のキャンバスのように思える。
「ベコニアはもう少し左がいいか」
そうやって手直しをする頃には、もうすっかり元気になっている。
ベランダの気分になれない日は、元気印の人に会いに行く。
成功している人にはもちろん元気な人が多いが、
そんな人に電話をして、お茶に誘い、元気を貰う。
この方法だとほぼ100%の確率で元気が回復する。
絶対にしてはいけないことは暗い人に会うこと。
暗い人はノルアドレナリンの分泌が多い人で、愚痴ばかり言う。
失敗者の脳にはこの物質が満ち溢れているというから恐ろしい。
暗い言葉を聞いているだけでこの物質が脳内に増えていく。
だから、前向きになりたければ愚痴や悪口を言う人には会わないのがいい。
成功したければはやる気を起こす脳内物質のドーパミンを増やすべきだ。
このホルモンは喜びや贅沢を感じているときに多く分泌される。
それを知って以来、元気のないときは出来るだけ美味しいものを食べに行く。
仕事を放り出して、「今日は贅沢をするぞ」と最高級のレストランを目指す。
そこで、シェフや支配人と明るい話をすることほど楽しいことはない。
こうしてドーパミンを増やすと自然といいアイデアが浮かびやる気もでる。
最後にドーパミンの多い人を見分ける方法を。
雨が降っている朝、ドーパミンの多い前向きな人は言う、
「いいお湿りですね」
ノルアドレナリンを多く持つ友にしてはいけない人は言う、
「嫌な雨ですね」
運は朝の挨拶言葉で決まるといっても過言ではない。

特上の肉をポアレで。なかなかのアイデアだ。

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