友愛に繁栄なし

中高生が友達に嫌われていることを苦に自殺するニュースがよく流れる。
実に痛ましいが、その原因は「友愛」を最善とする間違った風潮のせいだ。
私も小学6年のとき、似たような辛い立場に置かれたことがあったが、
嫌われて、必要のない人が離れていったことでかえって勉学に勤しめた。
その後の人生でも、あからさまに嫌われたことが少なくとも3度はあった。
そしてその都度、多くの教訓を得、更に大きなプラスを手に入れてきた。
今は、この貴重な経験を多くの悩める若者に伝えるために色々と活動している。
愛子様も是非今回のことを前向きに捉え、強く明るき生きていって欲しい。
正しい人には無駄な出来事は起きないし、お金では買えない貴重な経験だから。
昔、別荘コミュニティのボス的な人が彼に従わない私をひどく嫌っていた。
そう、新参の私がそのボスにお世辞を言ったりして迎合しなかったから。
そのときも、無意味な人との無駄な交友時間が減り、楽しい時間が増えた。
更に、こうして嫌われたことが私にもっと大きな幸運をもたらす予感がする。
何故なら、我が人生では、嫌われることから生まれた幸運が数知れないから。
会社を売ったときも、友と決別したときも、近所の人と喧嘩したときも。
どの場合も、その後相手より私の方に経済的な幸運がもたらされている。
4年前、40になった教え子から相談を受けた。
会社の新しい部署でひどく理不尽な仕打ちを受けていると涙を流す。
「そいつを退社に追い込むか、自分が退社するしかない」と忠告した。
そして、相手を退社に追い込む術をいろいろと伝授した。
3ヵ月後、彼が明るい顔で訪ねてきた。
「先生、勝ちました。あいつ退社しました」
その後、彼はとんとん拍子に昇進した。
嫌われて嫌がらせをされたことが彼の人生に幸運をもたらしたのだ。
もし彼が友を愛する気持ちで主張を曲げ、友愛の道を選んでいたら、
今の彼の素晴らしい人生がやってはこなかっただろう。
子供手当てなどという馬鹿げた票集めで5兆を超えるお金が消える。
借金を増やし、国は破産への道を転げ落ちていく。
大学生の2割が就職できないというのに、なぜ子供を増やす必要があるのか。
少子化を食い止めないと年金制度が崩壊するなんてアホなことを言う馬鹿がまだいる。
増えた子供たちには仕事も無く、年金制度を維持する余力などないというのに。
そして、その貧しい彼らの生活保護費用が更に必要になるというのに。
友愛とはどろをかぶる勇気もなく、票のために国を売る人たちの政治理念なのだ。
街のいたるところにあるゴミ集積所の選定と辺野古問題。
二つに共通するのは「友愛では解決できない問題」だということ。
私は土地活用で次々と駐車場だった土地を買っているが、
そんな土地の前にある歩道はほとんどがゴミ集積所になっている。
「ビルを建てるから別のところに集積所を移動してくれ」と町内会に頼むが、
その度に町内会と戦い、問題は解決するのだが街の嫌われ者になってしまう。
「鳩山総理よ、泥をかぶらないで友愛を叫んでも問題は解決しませんよ」
マスコミに嫌われることを恐れず信念を貫いて政治をするような、
強い政治家が現れない限り、もうこの国に未来はない。
さて、「蓼食う虫も好き好き」でそんな風に生きても親密な友の10人はいる。
そして、その中の熱狂的なサポーターが私や会社を応援してくれる。
敢えて嫌われる必要はないが、好かれようとする努力ほど空しいものはない。
己の悪口を耳にしたら、これで必要のない人間の整理ができたくらいの気持ちになろう。
自分を責めて暗くなったりすべきではない、ましてや自殺などどんでもない。
安易に友愛に走らず、嫌われることから何かを学び取り、前向きに生きよう。
主張すべきは主張する、そうでなければ会社も国も繁栄しないのだ。

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