運気に近づく勇気

運のいい人に近づき、仲良くすることは簡単そうで難しい。
教え子や友人に「運と金はある人から貰え」と教えても、
なかなか実践できる人がいないのがその証拠だ。

先ず、プライドが邪魔をすると皆がいう。
運のいい人は当然自分より格上のことが多く、最初にジェラシーが湧いてくる。
そんな心の状態で強運の人と親しくするには、湧き上がるジェラシーを抑え、
プライドを捨て、相手を受け入れ更に尊敬する勇気が必要になってくる。
しかし、この難題をクリアーすれば幸運の世界に何度となく招待されるのだ。

逆に運の悪い人と仲良くするのは心地よい。
運の悪い人は当然自分より格下のことが多い。
だから、ついつい格下相手に偉そうなことを言って、気分が舞い上がる。
しかし、、そんなことを繰り返していると、
いつの間にか徐々に運が離れていく。

小料理屋で、毎夜そんな光景を観察しては人生を考えている。
先ず、小料理屋に集まる人間は8割が寂しがり屋だ。
そもそもが金があっても家庭がないか、あっても崩壊している人が多い。
そしてその半分が不運な人生を送っていると言っても過言ではない。

家庭崩壊⇒小料理屋に来る⇒寂しさを紛らわす⇒身体を壊す
寂しい⇒小料理屋に来る⇒家庭崩壊か健康を害するか小金を失う
この二つの図式が当てはまる確率はかなり高い。
小料理屋を居酒屋とか立ち飲み屋に置き換えても理屈は同じ。
ただ一晩に使う金額が違うだけ。
(小料理屋なら3500円前後、居酒屋だと2500円前後、
立ち飲み屋だと1500円前後か)

流行る小料理屋のマスターやママは客を舞い上がらせるのが上手い。
運が悪いのだから本来は自慢できるような現在を持ち合わせていない。
だから、彼らの話はほとんどが過去の武勇伝。

その武勇伝を手を叩いて聞いてあげるのだ。
マスターにすれば、そんな客のこれからなんてどうでもいいのだ。
マスターにすれば、そんな客の健康なんてどうでもいいのだ。
気分よくなって大酒をくらい大金を落としてくれれば万々歳なのだから。

「えっ、なぜ私がそこにいるのか」って。
こんな人間を観察するのが趣味だから。
でも、私は大金も落とさないし、その人たちとの会話にも参加していない。

カテゴリー: こころ・人生 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です