節税の知恵

相続税対策を目的に、敢えて借金をして土地を購入する資産家が多い。
投資額より土地の評価額(路線価)が低いことを利用したやり方だ。
40年以上付き合いのある古希を過ぎた友人とそんな相続の話をしていたら、
「1億を借入れして家やアパートを建てると、節税効果はどれくらいなの?」
と突然具体的な質問をしてきた。
「建物評価減額の適用で住居だと6割だから、一挙に6千万に減額だね」
「4千万の節税効果ね、じゃー、アパートだと?」
「1億は一挙に4千万に減額評価されると思うよ」
「どうしてそんな制度があるの?」
「年寄りに金を使わせるための法律で、経済活性化対策の一環なんだよ」
「そうなんだ、いろいろな経済対策があるんだね」
「税理士じゃないんだから、あまり突っ込んだことを俺に聞くなよ」と思った。
投資の経験は長いので、「増やす」ことには自信があった。
でも、相続税を払うような経験をしていないので相続問題には疎いのだ。
ところで、この制度を使うと色々な節税ができることを知っていて損はない。
例えば、個人事業主が会社に金を貸したまま死ぬと
その額はそのまま相続税対象の遺産としてカウントされる。
しかし、会社が銀行から相当額を借入れし、そのお金を返してもらい、
返してもらったお金でアパートを建てれば一挙に6割も遺産を減らせる。
何故か税理士は何も教えないから、何事も自分で思いつくしかない。
だから、こんなことを思いついた日は何となくウキウキする。
詳しいことは専門家に相談した方が確かだが、
どんな評価減があるかを大まかに列挙しておく。
脱税はよくないが、節税には知恵を絞ろう。
?広大地減額
 容積率300%未満の地域にある開発許可を要する土地
?自宅用地の一部転用による減額
 自宅の一部に賃貸住宅を建てた場合
?住宅用地への転用による大幅減額
 ずばり、子供の家を建てたりすればいい。
?自用地以外の土地の減額
 自用地以外に貸家を建てた場合の土地の評価減額
その他いろいろな相続税や所得税対策がある。
一例だけを挙げておく。
?青空駐車場に賃貸住宅を建てた場合の特典
?収益建物の精算課税贈与による相続税対策
Cf.これは私もすごく利用している。

醍醐寺の桜。今年も京都観桜の旅を計画している。春はもうすぐだ。

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