不動産を買う人たち

「この20年間、不動産は値下がりし続けている」
そんな風に考えている人が実に多い。
しかし、これはとんでもない勘違いだ。

ミナトミライのマンションはこの10年で2倍になったし、
港南台のブランズは2年間で5割は値上がりした。
私の事務所がある上大岡のマンションでさえ、
この15年間、値下がりはしていない。
だから、買うときに場所さえ間違わなければ、
まだまだ不動産は値上がりしていくと確信している。

そんな不動産を買っているのはどんな人かを挙げてみよう。
①デベロッパー
②私のような利回り中心の貧しい投資家
③事業で成功した金回りのいい豊かな投資家
④相続税対策で金を使わざるを得ない無頓着な投資家
⑤外国の大金持ち(中国人が中心)の投資家
⑥老後の備えに不動産投資を考えている小規模投資化
⑦本業で土地を必要とする実需投資家

分譲マンションなどを建てる「デベロッパー」は比較的高値でも買っていく。
だから、我々のような貧しい投資家にとっては目の上のたんこぶだ。
特に入札物件では必ず競合し落札してしまうので、最大の邪魔者である。

「事業で成功した金持ち」はそれほど多くはないが、
たまに、駅前物件などで競合して獲物を横取りされる。

相続税対策で参戦してくるのは所謂地主様だ。
不動産には詳しくなく、たいがいは銀行などが裏にいる。
弁護士などがついてくる場合もあるが、
利回りは無視するので、これもまた投資家には疎ましい。

「外国の大金持ち」は大歓迎だ。
我々が失敗した物件を高値で買ってくれる上客なのだ。
この人たちは人数的には意外と多く存在して、
いずれは、日本の土地のかなりを持っていかれるだろう。
その意味で、領土と言う定義が分からなくなる時代が近づいている。
尖閣諸島なんかよりずっと広大な領土が、売買と言う手続きを経て、
既に中国人の手に渡っているのだから。

老後の備えに不動産を買うのは、高給取りのサラリーマンが多い。
たまに、医者なども投資用マンションをバルクで買ったりしている。
いずれにしても、我々とはあまり競合しない。
狙っている対象物件がかなり異なっているから。

実需で不動産を買っている人たちも、
我々とは違った視点で不動産を見ているので、
先ず、競合することはない。

不動産を買う人を横目で見て、
「不動産なんて買っても損するばかりなのに」と
買う人を可哀想に思っている人は絶対に不動産には手を出さない。
世の中、こんな殊勝な人ばかりなので、
こんな私でも不動産で生計を立てられるのだと常々感謝している。

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