エクセルは必須

土地活用に本格参入しようとするなら、ワードとエクセルは必須だ。
特にエクセルを使うと資産管理の能率が格段に上がってくる。
一人社長で多くのことをこなすには帳簿類に一覧性が求められる。
そして、その帳簿がエクセルで作られていれば更に能率がよくなる。
修正や追加だけでなく、正確さにも於いても段違いの利点があるから。

一人社長の経理管理の三大帳簿は
●販売時点残高把握を視野に入れた全通帳一覧管理表(POSタイプ)
●販売時点キャッシュフロー掌握のための通帳別入出金一覧把握表
●販売時点管理3年分の収支予測表一覧表

全通帳一覧管理表には残高を通帳ごとに半年先まで記入しておく。
こうすれば半年後には残高がいくらあるかも把握できるから、
「5年前に買った土地の残金はいつ一括繰上げ返済が可能か」などと、
数ヶ月先までの正確な支払い予定が立てられる。

自分がいくら持っているかが通帳を見ないと分からないのは時代遅れだ。
どこかの国の総理のように有り余っている人なら話は別だが・・・
我々のように一つ失敗したら地獄行きの人間は
例え手形をきらなくても絶対に一覧性の帳簿で正確な残高の把握をすべきだ。
(それにしても、自分の財布の管理も出来ない総理に国の財政を任せていいのか)

通帳別入出金一覧把握表には通帳ごとの入金と出金を記入する。
こうすれば、通帳ごとのキャッシュフローが正確に把握できる。
健全経営の初歩は各通帳が多少なりとも黒字であることだ。
だから各種の支払いは手数料をケチらないで自動送金にすることを勧める。
水道代のような不定期な支払いの場合は平均値で記入する。
現金収支の分は「財布」という項目にして、生活費を含め漏れの無いようにする。
意外にも、収支予測表を作っている人は少ないようだが、絶対にお勧めだ。
これがあると、大規模修繕工事を何時やったらいいかも判断しやすい。

年毎、所得にばらつきがあっても構わないという人は別だが、
私は毎年税金をいくらぐらいにしようと決めて、でこぼこのない人生を目指している。
そんな場合には予測表なしでは平均的納税が不可能なことに気付いてきた。
更にもし「IF関数」が応用できれば更に高度な資産管理が可能だ。

事務員を使わない「一人社長」の土地活用には
それなりの技が必要なのは言うまでもない。
エクセルが活躍するのは経理面だけではない。
建物修繕記録もこのソフトなしでは考えられない。
私の修繕記録は大手の管理会社のものよりはるかに優れている。

縦軸に修繕箇所、横軸が実施年度。
修繕箇所はかなり詳細に分類されている。
例えば、壁面なら東西南北に分け、実施回数も変える。
劣化速度が日当たりや雨の当たり具合などの条件でかなり違うから。
鉄部塗装も分類が細かい。
外部置きの機械類と手すりなどは実施回数にかなりの差が出る。

これを鉄部塗装として7年に一度だなんて馬鹿げているが、
大手の管理会社は平気でこんなことをマンションにやらせる。
実施備考欄では、使ったペンキの種類やかかった日数まで記録する。
当然、次回にはその資料を基に見積もりをチェックする。
こうして経験を積むと、工事屋さんとの交渉も実にスムーズになる。
交点毎に見易い金額が並んでいるので、修繕管理も流れ作業のように楽になる。
これさえあれば、数十棟持っていても一人で管理できると確信している。

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