114世帯が住むマンションの親睦会。
立ち上げたのは82歳になる好々爺のLさん。
マンションの運営に親睦会がどのような影響をもつかに興味が湧いた。
そして、入会して2年、27回の会合のうち半分くらいに出席した。
親睦会の中に、ゴルフ同好会、歩け歩けの会、古本バンクの会もできた。
大好きなゴルフコンペの後にはお決まりの飲み会。
そこには、普段は見ることの出来ない仲間の姿があった。
言いたい放題の癖があるSさんはお茶の先生の資格をもつというおじいさん。
理事会ではあまりよい印象を抱いていなかったが今ではすっかり好みのタイプ。
強面のMさんは音楽の造詣が深く、トロンボーンの演奏者だとか。
以前から気のあいそうな人だったが益々気に入った。
嫌いだったKさんは京都のことには滅法知識が多くて、すっかり好きになった。
事ほど左様に、普段理事会で見せる顔とは全く違う人たちがそこにいた。
我を通す人もいなくて実に素晴らしい気配りのできる紳士たちの集まりである。
親睦会を立ち上げてくれたLさん、幹事のOさん、本当にありがとう。
親睦会とマンション管理、興味深い組み合わせである。
全てのマンションでうまくいくとは思えないが、試してみる価値はある。