嫉妬がらみの事件

運のいい人の話を聞いていると次から次へとヒントを頂く。
「なるほど、そうやればよかったんだ」と
素直に頷くことが多く、やっぱり運のいい人は違うと感心する。
頂いたヒントをもとに新たな挑戦をして、それが上手くいくと、
「やっぱり運のいい人のそばにいるべきだ」と思う。

そうは言っても、余りにも強運な人の成長を目の当たりにすると、
時々は、自分の運の少なさが悲しくなってしまうことがある。
だから、「運のいい人と付き合え」という座右の銘は
いざ現実となると、感情的にはかなり複雑なこともある。

運のいい人が全員謙虚で思いやりがあれば問題ないが、
中には、自分の運の良さをひけらかす人もいる。
そうなると、分かっていてもその人のそばから逃げたくなる。

俗に言う、「嫉妬」という奴だ。
それが単なる嫉妬なら問題はないのだが、
だんだんとその人に対して憎悪まで沸いてくると、
予想だにしない行動にまで発展するから恐ろしい。

だから、事業では他人の嫉妬に十分気をつけなければいけないが、
恋愛でも、嫉妬にからむ事件はあとを絶たない。
そんな事件の中でもこの二つに事件は忘れることができない。

平成21年10月 京都ホステス殺害事件:
10月21日、きんもくせいの香りが漂う京の街で、
ホステスの福田益美さん(27歳)が死体で発見された。
殺人罪で逮捕されたのは福田さんとは何の面識も無い高間という女性。
とある建設会社社長と同棲していたこの女性は
この社長が通っていたクラブで、
彼がよく指名していた被害者の福田さんが自分より美人だと思い込み、
彼を奪われてしまうという不安と嫉妬で殺害に及んだ。

不倫関係にあった社長を取られないようにという嫉妬の炎が
「消してしまおう」という妄想にまで発展したのだから恐ろしい。
殺された福田さんは高間のことは全く知らなかったというから悲劇だ。

「お前より美しい」と犯人にひけらかした訳でもないのだから、
自分の命を狙っている人がいるなんて知る由も無かっただろう。
こんな嫉妬で殺されることもあるのだから、
本当に他人からの嫉妬には十分に気をつけたい。

平成25年10月 三鷹女子高生刺殺事件:
「痛ましく可哀想な事件」という報道が始まった途端に、
殺された女子高生のわいせつ画像がネット上に公開されていることが判明、
この事件は一転複雑な側面を見せ始め、報道に強いブレーキがかかった。

「いまどきの女子高生は・・・」という別の問題が浮上してしまったのだ。
「高校生の彼女と元交際相手がどんな性行為をしようが構わない」と
寛大な気持ちになれるほどまだ日本人の心は・・・・・・・・
だから、行き過ぎた性の氾濫を戒めるべきことを示唆する事件だと考えてもいいのだが、
それに言及することはマスコミの人たちからはタブーとされ、
敢えてそれに言及した人たちが猛烈な非難を浴びることとなっている。
それはまるで言論統制となんら変わることのない恐ろしい様相でもある。

交際を拒否された男の嫉妬心が裁判でどのように酌量されるか、目が離せない。

追記:
恋には嫉妬がつきものだから、恋する者は誰でも恋する前に、
相手を傷つけないような付き合い方や別れ方を学んでおく必要がある。
勿論、事業についても同じことが言える。

何気ない庭の片隅からも住む人の人柄が分かる。

カテゴリー: こころ・人生 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です