次世代へのつけ

65年間生きてきて、一つの答えを得た。
「もう官僚と政治家には期待しない」
民主党の体たらくが最後の望みを断ち切った。
期待するだけ時間の無駄だと思うことにした。
自ら政治献金をしたのは田中総理のときだった。
1972年、仕事が軌道に乗り始め、政治にも興味があった。
「列島改造論」を読んで胸を躍らせた。
旅をするたびに新しい道路を走った。
目に見えて日本が変わっていった。
それから10年して中曽根総理が誕生、
国鉄が民営化され、この国の将来に希望を抱いた。
当時は政策に哲学と具体性があった。
更にそれから20年、小泉総理が誕生した。
しかし、その頃もう日本は腐っていた。
純粋に日本を再生したいという彼を以てしても、
もう腐った国はどうにもならなかった。
思えば、田中政治が終わった頃から官僚が腐りだした。
そして、彼らはこの40年間に多くのつけを我々に残した。
今、当時はなかった負担が次々と押し寄せてきた。
消費税、健康保険の自己負担の増加、年金の減額。
天下りのための馬鹿げた組織が何千と作られた。
政治家も腐っているからそれを食い止められない。
「天下り根絶」という言葉を聞いてから25年は経った。
口先政治が横行し、政権が交代しても本筋を語る人は一人もいない。
そして致命傷は亀井大臣の誕生。
将来を語るのではなく、小泉政治の批判ばかり。
性格の悪い学生を見ているようで気分が悪くなる。
もう本当にこの国はおしまいだ。
国債の利払いのための支出が
我々の納めた税の主目的になった。
何と馬鹿げたことか。
つまりは国策を講じようにももうそんな金はほとんどない。
こうした次世代へのつけは更に強烈な形で子供たちを苦しめる。
今回もまたまた新税が考案された、「環境税」
医療保険制度の崩壊も次の新税を生む、その名は「健康税」
手を変え品を変え、次々と新しい負担が次の世代を襲う。
聞こえのいい言葉だけが新聞紙面に踊る。
「弱者救済、格差是正、相互友愛」
そうやって使われた金は日本の再生には役立たない。
大企業がいじめられ、その下請けが倒産するという負の連鎖。
下請けは大企業あっての下請けだということを忘れて国を滅ぼす。
弱者の多くはその金でパチンコに行く。
その弱者に渡った金の多くがどこかの国に流れていってしまう。
そういえば社民党の名誉党首はパチンコの大愛好家だ。
昼間のパチンコ店の客の多くが生活保護費の受給者だというのも頷ける。
もう日本国には期待しない方がいい、
期待するだけ損だ、時間の無駄だ。
最後に期待した民主党もこの有様だもの。
脱税総理の気持ち悪い顔など見たくもない、吐き気がする。
かといって、65の私に革命を起こす元気もない。
さよなら、日本。

表参道の夜景、この街に来るとやる気になる。

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