幸福度ランキング?

知り合いに裕福な人が多い。
でも、そんな彼らの中にも不幸そうな人がいる。
彼らは自分に不足しているものが気になって仕方ないのだろうか?
その不満顔の本当の訳を知りたい。
ラッセルの幸せの3条件について書いたことがある。
健康、財産、ファミリー(よい人間関係)。
これをもう少し掘り下げたくて、幼馴染と議論した。
「持っているものには感謝せず、無いもの探しの人が実に多い」
そう経験豊富な彼が言う。
「今あるものに心から感謝しないなんて罰当たりだね」
「そう、不幸探しの毎日なんだろうね」と彼が続ける。
健康、財産、ファミリーの具体例を話していたら
彼らの不幸探しの原点が見えてきた。
健康関連(8)
視力、聴力、髪の毛、歩ける足、動く腕、働く胃、性力、脳の力、・・・
財産関連(8)
仕事、家、車、年金、 CF,学力、知力、胆力、学歴、・・・
人間関係(8)
子供、配偶者、母親、父親、兄弟姉妹、恋人、孫、友人、・・・
保険の観点から言えば、視力は命に匹敵するほど重要なものだから
友人などと比較にならないが、その友人がいないからと自殺する中学生もいる。
今年の国際ピアノコンクールで優勝した辻井伸行さんは盲目だった。
なのに、インタビューで、「幸せです」と言い切った。
目が見えなくても幸せになれる人もいれば
ほとんど揃っているのに「不幸」を連発する人もいる。
古希を過ぎて「インポだから死にたい」なんて言ったら罰が当たる。
「辻井さんのことを考えてみろ、お前、幾つになるまで貪欲なんだ」と。
敢えて結婚しない人もいるがいくら婚活しても相手の見つからない人もいる。
配偶者が見つからないのはどのくらい不幸なのかはよく分からない。
ただ、何人かの結婚していない50代の友人はそれぞれ結構幸せそうだ。
80でもう歩行が困難だという知人が何人かいる。
その中の一人は「こんな体だからもう死にたい」という。
「80過ぎると生きているのが面倒くさい」という人も多い。
でも、中には歩けなくても家で編み物をしながら結構幸せそうな人もいる。
幸せって、幸せを感じる感性の問題なのだろうか。
独自の方法で各国の「国民の幸福度」を順位付けしたバカがいる。
俗に言う「世界幸福度ランキング」(※計算方法は当然非公表)
共産党、社民党などが喜んで使う資料だが、
こんな資料で益々人は不幸になっていく、可哀想に。

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