格安物件

生きていると次から次へと怖いことに出くわす。

先週、久しく音沙汰のなかった不動産業者から電話が入った。
「格安物件が売りに出たので是非高木様にと思いまして」
3年前、この業者のチョンボで大きな物件を逃したことがあった。
そのお詫びにこの格安物件を紹介したと電話のむこうの声はやけに神妙。
この時点で、私のモチベーションがぐらつく。

日の出町駅から徒歩2分の7階建てのマンション。
7階建ての1~3階部分を持っていた不動産投資家が任意売却に出したという話。
本来ならかなり美味しそうな話だったが、可笑しな匂いがプンプン。

駅が近いということと中国人の借り手が沢山いることで
この物件の投資利回りは13%と実に稀有なお話しではある。
すぐに物件を見に行きたくなり、現状の管理資料を請求したら・・・
出るはでるはのマイナス情報。
資料を請求しなければ最後まで伝えないつもりだったのか。

4~7階部分を持っていた別の投資家は半年前に倒産して、
やっと最近競売で素人投資家がその4~7階部分を買ったとか。
その倒産した前所有者の投資家が築後5年間このビル一棟を管理をしていたが、
倒産時に積み立てられた管理費を全て持ち去ってドロンしたとか。
要するに管理費も修繕積立金もゼロ。

更にビルの裏側には大きな亀裂が。
東北大震災時に出来た地震による亀裂だと近所の人が言う。
建築時期から言えば立派な耐震構造のはずだが。
更に更に近所を聞いて回ったら、
このマンション住人の喧嘩がしょっちゅうでパトカーが絶えないと。

ぐらついていたモチベーションは見事に雲散霧消。
翌日の朝、お断りの電話を入れたのは言うまでもない。
しかし、競売物件を落とした素人投資家とやらは、
今後どうやってこのビルを運営していくのだろうか。
エレベーターの保守管理や共用部の電気代は一体どうなっているか。

格安物件には怖い話がゴマンとある。

こんな感じの海辺のお屋敷も
最近ではかなり格安で買える。

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