終のリゾート

「定年後は沖縄に住みたい」 
そんな風に話す友人が多い。
気ままに老後の夢を語るのは実に楽しい。
老後に人気のリゾートには暖かいところが多いが、
長野で農耕生活なんて考えている人も少なくない。
老後の夢のスタイルは十人十色だ。
8月に古希を過ぎた二人の友人がリゾートに越していった。
一人は茨城の鉾田、もう一人が館山。
二人とも300坪前後の土地に家と畑がある。
一人は自給自足の田舎生活に憧れ、
もう一人は、ストーカーからの逃避。
ただ心配なのは、検討期間が数ヶ月と極めて短いこと。
憧れが幻滅に変わって、舞い戻る人が余りにも多いと聞く。
転居する前に一ヶ月位そこの近くの宿に滞在するような慎重さが欲しい。
この10年間、鉾田や館山には何度も足を運び彼らの数倍の調査をした。
この寂しがりの友人二人がこの地の不便さに耐えられるようには思えない。
だとすれば、かなりのお金を失うし、反対していて振り回された奥さんも可哀想。
40代から老後のリゾート研究を始めてもう25年が経ったが、
私の終の宿を構える最終リゾート地は今居る横浜になりそうだ。
その訳は
? 東京や横浜には美味しいものを食べられる店が桁違いに多い。
? 20分下れば憧れの湘南、30分上れば刺激一杯の東京がある。
? 大好きな箱根や山中湖には1時間で行ける。
? ハワイ、沖縄、長野、北海道は住むより訪ねる方が新鮮
? 新しい土地では友人と会う機会が減るし、新たに友達を探せる歳でもない。
? 何よりも嬉しいのは、MMを中心に横浜がどんどん綺麗になっていくこと。
? 「リゾートは遠くに有りて想うもの、住んでしまえば不便な田舎」とも言う。
? 死ぬまで仕事がしたいし、趣味の畑仕事は横浜近辺でいくらでもできる。
古希を過ぎてもなお元気な老後が続くなどという幻想を抱く人が余りにも多い。
多くの人の調査をすると、年齢と住まいとの関係は次のようになっている。
30代でマンション、50代に戸建て(駅から遠い)、70代にマンション(駅近)
70を過ぎて鉾田だ、館山だなんて絶対に判断ミスだと心配でならない。
元気のコツについて、森光子さんは言う、
「年をとったら、あまり変わったことをしないこと」
そしてこう付け加えた、「あー、今日も生きている、それだけで感謝よ」

山中湖に泊まる日は必ず立ち寄る

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