リゾート不動産考

22年前、逗子マリーナにマンションを持っていた。
週末の休養目的に2千万ほどで購入し、3年くらい楽しんだ。
蓼科にも同じくらいの価格のマンションを持ち、夏のゴルフを楽しんだ。
ところが、この二つのマンションのその後の価格には大きな違いがでた。
逗子マリーナは5割くらい値上がりし、蓼科は5割くらい値下がりした。
現在、逗子マリーナはそれほど値崩れしていないが、蓼科は更に下がった。
一体この違いはどこから来るのだろうか。
原則的には、需要と供給のバランスの違いだろう。
日本には蓼科的なリゾートは多いが、逗子マリーナには希少価値がある。
伊豆や那須の物件は供給過多でひどい値崩れを起こしている。
環境問題で、もう関東圏に逗子マリーナ的な施設は作れないだろう。
反対に、その気になれば蓼科的リゾートはいくらでも開発可能だ。
私は、これが価格の違いを生んでいる最大の理由だと分析している。
イギリスの保養地、湖水地方をご存知だろうか。
日本で言えば、箱根の芦ノ湖周辺とか富士五湖か。
これからアジア、特に中国の経済が更なる発展をしたときには、
箱根や富士五湖はアジアの湖水地方になることは容易に推測できる。
横須賀の秋谷は知る人ぞ知る人気リゾートで、土地値はずっと高値安定である。
景色のいい三戸浜やマリーナのある油壺、葉山や逗子の海の見える土地、
こんな所の土地価格は住宅地の土地価格の数倍なんてこともよくある。
例えば、葉山の住宅地が坪70万なら、海辺は坪150万は常識値。
富裕層がここにセカンドハウスを持ちたがる以上、この傾向は止められない。
これに中国の富裕層が参入したら、希少価値のリゾートは益々面白くなる。
中国人に人気の日本のスキー場もその意味では目が離せない。
どんな綺麗ごとを言っても、アジア経済の二極化は当分止められないから。

人工雪でそれが黄色く染まっているという北京懐北国際スキー場

悲しいほどの雪質で風景も異様な北京八達嶺スキー場

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リゾート不動産考 への2件のフィードバック

  1. ekatuki のコメント:

    横須賀新港埠頭の日産が更地になり税務署、須賀署、救急、その他もろもろが移るらしいです。
    中央の地主さんたちは「また数年したら景気も良くなんべ」と。
    それまでに閉まったままのシャッターの数がまだまだ増えていきそうです。
    にしても三笠通りは未だ東京横浜並です。
    中央神話はまた復活するんでしょうか?
    長沢の浜はまた広くなるとかならないとかで、グリーンハイツが再開発されたら逗マリのようになるんでしょうか?
    フェニックスの並木道があるだけで「高〜級〜」のイメージです。
    モアーズの喫茶店での先生の一言二言で目が覚めました。
    やはり生涯現役が生きていて一番人生が楽しそうです。

  2. 高木 のコメント:

    「グリーンハイツが再開発されたら逗マリのようになるんでしょうか?」
    やる気があればなると思う。来週大手の建設会社に行ってくる。少しでもいいから前に進める、気の長い挑戦になりそうだけど、点けた火は消さない。

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