ブログの世界

建築を発注するようになって40年、まだ建築の面白さにはまっている。
だからなのか、建築関連の本や話には人一倍興味がある。
そんな私には、よくパースを依頼する建築デザイナーA氏のブログが面白い。
そう、A氏のブログには妙に共感することが多い。
京浜急行の横須賀駅から上りに乗って15分、
上大岡駅のちょっと手前の線路際にやけに気になる家があった。
なんとその家にA,氏もずっと惹かれていたと彼のブログに書いてある。
沿線に何万とある家の中で偶然にも二人が同じ家に関心を抱いていた。
そしてお互いに同じようなことを「家」について考えていたとは驚いた。
家は住んでいる人の魂で輝いたり、くすんだりする。
お金をかけた家だから「素敵」ということでもない。
上大岡の件の家は、今は輝きを失い、他の家となんら変わることがない。
そう、住んでいた素敵な夫婦が亡くなったのか、もう全く気付くこともない。
こんなようなことが彼のブログに書いてある。
私も同じように感じていて、この偶然には本当に驚いた。
共感することの少ないスターのブログを何度も読むことは絶対にない。
しかし、共感する部分のある人のブログは時間があれば何度も開く。
ある友人は、ブログに娘のことを書いてひどく叱られたと書いていた。
私もブログに人のことをよく書くので、プライバシーには十分配慮している。
絶対に素性がばれないように気を遣っている、これはブロガーのエチケットだ。
だから、たまに滑って迷惑をかけて、謝りにいくことがある。
それでもブログを止めないのは、それ以上に伝えたい気持ちが強いし、
「絶対に誰かに役に立っている筈だ」という強い信念があるからだ。
自分の体験や考えをブログに書き、それを読んだ人が「ニタ」っとする。
こんな光景を想像しては「ゾク」っとする、なんと素敵な大人の世界か。

ベランダ園芸の日本選手権入賞を目指して

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