幸福実現法(41)

宗教談義
「宗教を信じることで自分の内なる強い力を捨てているような感じがする」
「俺もそう思う、宗教では自分の魂を教祖に売るような感じがある」
「そこまでは言わないけど、教祖に利用されている面はある」
「そのひどい現象が殉教、爆弾を抱いて死んでいく光景には耐えられない」
「先ずは教祖ありきっていうのが嫌だ、先ずは家族のことを優先しなきゃ」
「それにしても雨後の竹の子のような新興宗教の台頭は一体何なんだ」
「まだ5千の宗教法人が売りに出ているそうだ、平均1億円だって」
「俺も無税の教祖になりたいなー、高い消費税にはもう我慢ができない」
「特に50代前後の女性の数が多すぎる、旦那が可哀想だ」
「家族のために稼いだお金がどんどん教祖に流れていってしまう」
「母は子育てが終わると一瞬方向性を失う、そこに宗教が入り込む」
友達数人が集まっての宗教談義。
「肉体を動かすのが心、その心が弱いと自分を動かす力を他に求める
それが宗教への興味の始まりで、周囲には大変な負担だ。
自分の心の奥底にある自分の力そのものを信じなければいけないのに」
そう言うのは、長年心理学的な勉強を続けてきたYくんの意見。
「お布施が全くいらない宗教ってないの?
布教活動をしなくていい宗教ってないの?
規則のない楽しいだけの宗教ってないの?
他の宗教を認め、戦争をしない宗教ってないの?」
といつもと同じ疑問を投げかけたのは例によって私。
「その通りだ、お布施と布教に忙しくて自分の仕事をダメにした人が多いらしい」
「布教というただ働きを気付かせないように巧みに教義を組み立てている」
「幸せになるために必要なのは信仰と愛、特に与える愛が大切だと教えるんだよね」
「奪う愛でなく、与える愛を強調し、お布施へと結びつける、実にうまい」
「本人が自分で稼いでお布施するならいいが、俺の給料を使うのは許せん」
「そうだ、旦那から預かったお金をお布施して、与える愛もクソもないよな」
「俺は宗教の話そのものが嫌いなんだ、悪霊だの憑依だの訳が分からん」
「宗教では肉体を動かすこの心をわざと磨かせないようにする。
そうして、この心を教祖の意のままに動かし、金を集める。
ところが、信者は己の信仰と愛に酔って、その純粋さを理解しない人を責める」
そう言って、大きなため息をついたのは大柄なFくん。
「宗教を信じて幸せになるのなら個人の勝手じゃないの?」
「もちろん信教は自由だよ、でも旦那に保護されながら教祖を一番に考えるのは嫌だ」
「俺も、それだけは気分が悪い、離婚して独立してから本当の信者になればいい」
「でも、自分で稼いでいる男の信者についてはどう考えるの」
「それは正に信教の自由さ、大いに信じて幸せを求めるがいい」
マザーテレサは言った、
「あなたの宗教で祈りなさい、あなたの言葉で祈りなさい
私も自分が知っている言葉で祈ります
二人で祈れば神はきっと聞いてくださいますよ」
自分の宗教、自分の言葉、自分の心
そう、自分の心の力を信じ、強く生きていきたい。
教祖へのお布施でなく、社会にお布施したい、私は。

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幸福実現法(41) への2件のフィードバック

  1. ekatuki のコメント:

    日本の宗教はまだ平和なんでしょうか?
    歴史無知なアフォな私は今までの世の中の戦争の発端がほとんどが宗教だと最近知りました。
    MASONICになろうとした知り合いが神を崇拝するなんらかの宗教に入っていなかった為、また他に理由があったのか?入れず断念しました。
    宗教の儀式は冠婚葬祭でしか目にしませんが、
    よくよく考えると玩具、文房具、街中のいたるところに仏教、カトリックが浸透し、アメリカ色が強い横須賀ではフリーメイソン等の結社がモチーフだろうと思われるマークやモニュメントがあります。
    発展途上国から先進国になった日本は100年もの長い洗脳に遭っているのでは?と思うときがあります。
    資本主義でなければ自営業なんてやってないかもしれません・・・
    宗教、思想、主義、結社とは偉大であり怖いです。

  2. 高木 のコメント:

    まさかと思う人が、「宗教に入ろうかな」と言う。
    心配になって、何故そう思ったかを聞くと、
    「毎日がつまらないから」というようなことを言う。
    入信するのに反対しないが、もっと慎重にと願う。
    今まで、多くの宗教の集会に出席した。
    かなり本も読んだし、多くの信者と長時間話した。
    しかし、入信はしなかった。
    入信する前に徹底的に調べるべきだと思う。
    多くの人は、驚くほど簡単に入会してしまう。
    大切な人生だから、それだけは避けて欲しい。
    その意味で、日本人は無防備すぎる。
    平和ボケとでも言うのだろうか・・・

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