幸福実現法(39:生涯現役)

好々爺(2)
「やー、素敵なお宅ですね」
開口一番、人を気分よくさせる言葉で事務所に入ってきたお爺さん。
喜寿を優に過ぎていると言うのに、身なりが実にダンディ。
最近私と土地の取引をした大成功者の方。
麹町の60所帯の賃貸マンションを皮切りに
賃貸マンション5棟、時間貸し駐車場8箇所、商業ビル3棟を所有している。
月間賃貸料が2千万を越すというのに、社員がゼロというのは凄い。
管理は全てアウトソーシングで、優雅な毎日を送っている。
この方も横浜で、事務所がマンションの一室だという。
最近私も気が付きだした事業の成功法則を地で行く人だ。
この歳で、毎朝10時には事務所に入るという自己管理能力も見習いたい。
更に、これだけの規模だというのに、実に腰が低い。
ましてや、年長のお爺さんが私の方に出向いてきた。
「私がお伺いしますから」と何度も言ったのに、
「素敵な方だと聞いたので」とお世辞を言って訪ねてきた。
土地の売買では必ず相手のお宅に伺うというのが真相らしい。
土地の良否を判断するにはその持ち主から調べるという。
持ち主が嫌な人なら、土地が良くても売買をしないと決めている人。
土地にも運があり、それはその前所有者と深く関わっているからだという。
私は、土地の売買では契約時に初めて相手に会うことが多かった。
そう言えば、買ってから埋設物が出てきて苦労したこともあった。
売買する前に、相手の顔を見、お茶をしながら長話をして、
相手が隠しているようなことをしっかりと見抜くのだそうだ。
横浜はこの半年で賃貸料が上がった日本で唯一の所だと言う、
この歳で、こんな最新の情報までもしっかりと掴んでいる。
やはり大成功する人は全てにおいて普通の人と違う。
その後、この好々爺には食事に連れてってもらったり、
先斗町に招待してもらったりと大変お世話になっている。
学ぶことも多く、私もこんな腰の低い大老人を目指したい。

葉山の名店「若菜」から見る棚田、森戸海岸近くの恵土(えど)も美味しい

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です