県営住宅に住む高学歴の知り合いがいた。
彼が地元の不動産屋の勧めでGハイツを購入したのは20年前。
定年時にその家賃を年金の足しにしようと考えて・・・
自己資金は300万円で、残りは30年間の銀行ローンだった。
ローンの支払いは毎月8万円、家賃は11万円で問題はなかった。
ところが、10年前くらいから家賃が8万円に下がり空室期間も長くなった。
管理費や修繕積立金、空室時の支払いなどを合計すると、
毎月の支払い超過の平均が6万円を越えるようになってしまった。
長期間支払いが滞り、債権が銀行から○×サービスに移った。
ある日年金を下しにいくと、それが○×サービスに差し押さえられていた。
「年金は差し押さえられない」という知識があったので、彼は驚いた。
すぐに無料の法律相談所に駆け込んだ。
弁護士の答えは彼を更に驚かせた。
「年金は差押え出来ません。
しかし今回の差押えは違法ではありません。
年金は、本人に渡るまでは確かに差し押さえ禁止ですが、
一旦銀行や郵便局に入金されれば年金から預金に変わります。
お金には色がついていませんから。
こうなると差押えは可能なんです」
晩年、こんな感じで苦労している人が結構多い、
私のマンションにも・・・・
中途半端な知識、聞きかじったようなアイデアほど恐ろしいものはない。