老い支度(24)

永遠に生きている
母を納棺したときの石打の石
こっそり持ち帰ってデスクの上に置いた。
あれから35年、まだその石はデスクの上に。
見る度に母からの便りが心に届く、これがまさしく石文。
「少し服装が乱れているんじゃないの」という置手紙
東京の下宿を訪ねた母が留守の部屋にあった服を見て書いたらしい。
そんな私への心配を綴った母からの紙文は3番目の引き出しに。
As you like. は母の口癖
大正の時代に、授業を全て英語で受けたという母は
家の中で巧みな英語混じりの日本語を使う眩しい人だった。
親は永遠に子供の心の中に生きている。
そんな親の思い出は子供の心に出来るだけ美しく残してあげたい。
私が「素敵な父だった」と言われるのにはもう少し手遅れか。
いや、今からでも遅くない。
出来ることからひとつ一つ。
墓前で、「ありがとう」と言われる父でありたいから。
重い話が続いたので、ここで一服
http://www.youtube.com/watch?v=NeQ1sJ1u_H8&feature=related

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