仕事を変える、
家を変える。
友を変える。
その都度、人は更なる幸せを期待する。
しかし、それがいい転機でなかった人も数多く見てきた。
「変化は進歩にあらず」というやつだ。
食事仲間の一人が15年勤めた会社を辞めた。
介護の仕事への転職で、
会えば、ばら色の福祉を語る日が続いた。
しかし、私は内心喜べなかった。
「たまたま採用された仕事が福祉だっただけじゃないの?」
もちろんそんなことはダイレクトに言えなかったが・・・
それから2ヶ月。
どうも彼の顔色がわるく、腰も曲がっているようだ。
「元気ないね」と声を掛けると。
「腰痛がひどくて」と言う。
50を過ぎての介護の仕事は身体にはかなり厳しい。
心配した通り、腰をやられてしまったのだ。
まだ頑張ると言っているが、長く続けられるのだろうか。
厳しい就職戦線、好きな仕事に就くのは難しい時代だ。
しかし、まだこれから15年は働かなければならない。
しっかりと腰をすえて適職を探してもらいたい。
厳しいことを言う私から去って、付き合う仲間を変えた人がいる。
先日偶然駅で彼を見かけた、あれから20年も経っている。
とても声を掛けられるような感じではなかった、覇気がなくて。
「変える」ことが幸せに繋がることが重要だと思う。
仕事、家、友、変えることの多い我が人生だが、
変えることを進歩と錯覚し,逆に不幸にならないように気をつけている。
変えるって人生の転機となることが多いから・・・
この美しい海が津波になって牙をむくなんてどうしても考えられない。
多くの人の心を癒してきたこの海が、・・・
計り知れない海の幸を育んできたこの海が、・・・