斑尾悠遊

12:斑尾への道

兄の斑尾への道は軽井沢から志賀高原へ抜ける雲海コースだったが、
私は山中湖畔から松本を経る中央高速ルートを選ぶことが多かった。
20代に富士のリゾート開発に携わった思い出がそうさせていたのだろう。

7時台に家を出ると山中湖でちょうど10時のお茶になる。
山中湖のホテル・マウント富士でお茶をして、少し庭を散策する(写真)
平野地区の丘を眺めては調査と称してオフロードをジープで走り回り、
大した仕事もしないで給料を貰っていた頃の自分を振り返る。

このルートでは横浜から斑尾までずっと美しい景色が続くのだが、
特に富士山を見ながら過ごすここでの時間は私を一番癒してくれた。
ここで1時間くらい休んでから、河口湖、御坂峠を抜け、
一宮御坂から中央高速に入り、諏訪湖SAで昼食をとる。
時間があれば、諏訪インターから10分の「ドゥアルブル」へ寄る。
SAと同じように湖畔にあるので、諏訪湖を見ながらの優雅な時が流れる。

普段なら、2時頃諏訪湖を後にして、後は一気に斑尾まで走る。
しかし、元気が余っているような日は、ビーナスラインを通って
蓼科、女神湖(写真)を見ながら標高2千メートルの大河原峠を経て
上田に抜け、夜10時頃斑尾に入る超遠回りコースを走ったりする。


夏は特に、諏訪湖や女神湖の花火の日に
合わせてルートを決める。
まあ、どのコースを通っても、
斑尾まで走っていく道中は
日本有数の観光地を走りまくるので、
30年経っても飽きがこないし
まだ征服していない信州があちこちにある。

カテゴリー: 斑尾のゆめ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です