斑尾悠遊

中央が斑尾高原ホテル。
左端に写っているのがホテルマンション1号棟
左方向に順に6号棟まである。
右下の写真は斑尾から見た冬の妙高。↓

6.ホテルマンション万歳

思えば、今までよく働いてきたと思うが、
それだけに、遊びにも貪欲だった気がする。
リゾートに月並みに可愛い別荘も建てた。
流行のいろいろな会員制クラブにも入った。
よく動いて、本当に多くのことを知った。

ショーファーがいて、別荘に管理人が置ける身分ならいざ知らず
蓼科では、私のような人が別荘を持つのはナンセンスだと知った。
夜、別荘に着くと入るのが怖い、中に変な人が居そうな気がして。
冬、別荘に着けば、しばらくは寒くて震えがとまらなかった。
更に、維持費が馬鹿にならないし、行くたびに掃除も大変だ。
着いたら、泥棒に内部を荒らされていたこともあった。
そして、二度と戸建て別荘は持つまいと決めた。

その後、一流企業の会員制クラブDにも数年間所属した。
でも、正月やお盆には長期の予約が取れず、がっかりした。
他には問題はなかったが、いつかときめきが消えて、退会した。
そこには1千万円で入会したが、約束どおり800万円が返ってきた。
当たり前の事だが、この当たり前が実際に履行されて驚いた。

そんな中でも、斑尾のホテルマンションだけは持ち続けた。
深夜に到着しても、煌々と灯りのついたフロントには人がいる。
冬、部屋に入ってもぽかぽかと暖かく、掃除の必要もない。
ホテルが建物を管理しているので、維持費が桁違いに安い。
マイルームだから、予約の必要もないし、泊まりたいだけ泊まれる。
おまけに、腹がへれば外に出ないで、館内で旨い食事ができる。

この私たちの斑尾高原ホテルの成功をまねて
東急グループが「タングラム斑尾」を始めたのは有名な話だ。
ここにもホテルを核にして、マンションやその他の施設がある。
タングラムは近いので、私もここの薄暮ゴルフを楽しんでいる。
これからはこうした総合リゾート施設しか生き残れないだろう。

最初、「ホテルマンション」という言葉の意味が理解できなかった。
今は、「ホテルのついたマンション」の短縮形だと思っている。
ホテルを中心に、周りにマンションが何棟かある景色が目に浮かぶ。


「マンションホテル」という似たような言葉もある。
「マンション機能をもったホテル」ということらしい。
つまり、部屋にキッチンがあり自炊可能なホテルのこと。
ハワイだと、これをコンドミニアム・ホテルと言うのだろう。
共に合成語で、前が性質を、後が本来の用途を表している。

カテゴリー: 斑尾のゆめ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です