斑尾悠遊

希望湖から斑尾山を望む!

斑尾をマイ・リゾートとして早30年。
世界に誇る観光地・信越の「へそ」は斑尾。
春夏秋冬、夢中で遊んだ信越の思い出が
私の心の中で、日増しにその輝きを増していく。

5.斑尾点描

夏の夜の斑尾の楽しみはベルセウス座流星群。
8月11日から3日間しか見られない神秘の天体ショウ。
その日本一の舞台が斑尾赤池に浮かんだボートの上。

宵の明星が輝きだす頃、ホテルから15分で赤池に。
ボートでの座り方などの指導を受けて8時に漕ぎ出す。
オールを上げて、池の中央から空を見上げると、
それはまるで神の作ったプラネタリウム。
丸い本当の天空に、くっきりと輝く星、星、星。

レクチャー通りの方向をじっと見て、流星を数える。
信じられない数の流星が次から次へと現れては消えていく。
感動の少なくなった今の私ですら、思わず「すごい」と唸る。
30分があっという間に過ぎ、岸に戻るが、しばらく言葉が出ない。

昼の斑尾には軽井沢のような人の賑わいがないが
忘れていた自然の魅力がずっしりと満ち溢れている。
そんな森の一角には、絵本をテーマにした小さな美術館。
私がくつろぎの場所として立ち寄って早10年余、
ここに来るといつも、忘れていたピュアな気持ちが取り戻せる。

GWの頃の楽しみはミズバショウ。
沼の原湿原には白い可憐な花が咲き乱れる。
駐車場で、家から持参した長靴に履き替える。
狭い木道は人がすれ違うのがやっとだから
残雪や水に落ちたときのために必要なのだ。

こんな斑尾で4〜5日過ごすと
(まだ若いので住みたくはない)
都会のストレスは雲散霧消してしまう。
恐らく今のエネルギッシュな毎日は
斑尾あっての産物なのだろうと感謝している。

※2005年夏のブログ原稿より

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