老いの十戒

頭が悪いせいか、メモ魔で、何でもメモしまくる。
その中に、「老いの十戒」というのがある。
毎年少しずつ増えているので十戒を超える日も近い。
還暦を過ぎてから気付いた老い支度の基本だ。
1.何かして欲しいという気持ちを出来るだけ排除するようにしている。
 そのために老後も自立して生きていかれるように家事や料理も覚えた。
 お世話になるであろう老人ホームももう決めてある。
2.身内にも丁寧語を使い、親しき仲でも礼儀を忘れない。
 自信のない人は言葉で強がることを知っているから。
 素敵な老人は皆謙虚で腰が低い。
3.自分の生涯が劇的だなんて錯覚をしないように注意する。
 だから、自伝や詩集は出さない。作った墓も一番小さなのにした。
4.若い世代は自分より忙しいのだと思いやる。
 そのために若い人には全面的に協力する。
 若い人の成長を目を細めて喜べる爺になりたい。
5.一人でも遊べる力を身につける。
 そのためにサイクリングなどの一人スポーツを趣味にする。
 どちらかと言えば寂しがり屋だが、孤独を楽しめる人になりたい。
6.最新の機械、器具などを率先して使いこなす。
 そのために電気店には足しげく通い、最新のパソコンを
 使いこなせるように努力していく。
7.体臭、口臭のない体を作る。
 そのために毎日の運動を心がけ、
 3ヶ月毎に歯医者で口内洗浄もしている。
8.身だしなみに気をつけ、週に一度は正装する。
 そのために時々銀座や丸の内に行く。
 最近はジャーナルスタンダードというブランドに凝っている。
9.楽しいことだけを記憶するようにする。
 そのために壁には楽しかった時の写真を貼っている。
 そのせいか、我が人生は最高だと思っている。
10.昔話はしない。
 そのために常に新しい情報を集め、今の話題で楽しい時間が
 作れるように努力している。

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