一日の乗降客数と地価にはかなり深い関連がある。
京浜急行の神奈川県内乗降客数上位4駅は、
横浜(32万)、上大岡(15万)、川崎(12万)、文庫(8万)
当然、川崎はJRなど他社の乗降客数を入れれば上大岡よりずっと上。
最近、駅から3分の上大岡の土地の売りが出たが、坪250万だった。
同じ条件で川崎駅から3分だと、やっぱり坪350万はいくだろう。
同じ私鉄の田園都市線の神奈川県内上位4駅は、
溝の口(16万)、あざみ野(13万)、長津田(12万)、青葉台(11万)
溝の口にもJRの駅があるので、実際はかなり大型のターミナル駅だ。
私の大好きなたまプラーザは9位で7万である
昔、高額所得者が発表されていた時代、
鎌倉市(人口17万)の高額所得者数がやけに多いのに驚いた。
それに比べ、人口42万の横須賀市のそれはかなり少なかった。
「そんなに横須賀は貧しい町なのか」と悲しい思いに駆られた。
そんなこともあり仕事場を横浜に移したが、これはいい選択だった。
いくら頑張っても貧しいところから湧くお金の量は知れているから。
同じことが京浜急行線と田園都市線との比較にも当てはまる。
乗降客数8万の文庫より7万のたまプラーザの方がずっと豊かだ。
竣工後間もないたまプラーザテラス(写真)に行けば、それは一目瞭然。
1週間前、このプラザ3階のイタリアンレストランに入って、
その客層の若さとご婦人方の上品さに圧倒された。
だから、乗降客数に住民の豊かさを加味しないと地価感覚は磨けない。
例えば、駅からの距離やその規模が同じマンションなら、
たまプラーザ駅周辺のマンションの方が文庫のそれよりずっと高い。
今日は金沢文庫のすずらん通り(写真)の売り物件を見てきた。
泥亀町はその名の通り地盤が悪く、あの地震の被害が甚大だった。
駅から徒歩3分で坪150万、今では少し高いような気がする。
こうした街の分析をしながら土地活用を考えるのは実に楽しい。