横須賀市の最西端、津久井に住む友人から
「300坪の土地を相続したんだけど・・・」
という相談の電話が入った。
中学時代の同級生だった彼が、
20年前に親の家の近くに家を建てたのは知っていた。
問題は「今の50坪の土地に住み続けるべきか
300坪の相続した土地に越すべきか」の悩みだった。
聞けば、今は貯金の取り崩しと僅かな年金での暮らしで
その年金も国民年金だというから、あまり楽な生活ではない。
昔から派手好きだった彼、もう少し収入が欲しいともいう。
津久井の土地にアパートを建てる案も持ち込まれたのだが
駅から徒歩15分なので、空室率が気になるという。
その場で、仲間の不動産屋にいくらで買うか電話を入れると
「1.1億円でどうだ?」という。
建売屋には喉から手が出るほど魅力的な土地らしい。
この1億円で横浜の中心街に駐車場用地を確保したら
無借金だから、月に70万以上は稼げる。
年間の固定資産税がせいぜい50万
消費税は40万くらいだから、
月額60万以上の手取りは可能だ。
アパート経営なんかよりずっと利回りがいい。
辺鄙な街でのアパート経営なんかやって
気苦労ばかりの老後よりずっと気楽だ。
これぞまさしく「最有効利用」の典型。
日曜日に、半日かけてそんな説明をしたら
翌々日、夫婦で大変な額の着手金を手に
「全部任せるから頼む」という。
完全に任せてくれるこのタイプには
結果的に、賃貸経営の成功者になる人が多い。
私は、来年も忙しくなりそうだ。